シャワー/話法/チンコ絵 | ヨコオタロウの日記



郷に入りては、郷に従え。

/ 中世ヨーロッパのことわざ




上の写真はホテルの風呂場のデバイス。
写真には映ってないんですが、シャワーヘッドが上にあります。


以前もアメリカに来たときに思ったんですが、この風呂デバイスの使い方が猛烈に判りづらい。

まず上部レバーを「カベから垂直に引っ張る」という部分が理解不能。そのレバー形状を見ると明らかに「レバーの支点を軸に動かす」という所作を要求している。たとえば、軸を中心に回転させるか、レバーを上にひねり上げるか、の二択。なのに「引っ張る」。

この形状のツマミから「Z軸を引っ張る」っていうソリューションは導き出せない。
オブジェクトが持つアフォーダンスに反してる。


次に、下の蛇口から滔々とあふれ出すお湯を上に導くには2の部分を引き上げなくてはいけない。作りがユルくてガチャガチャしているから怖くて引っ張りづらい。
そっと引き上げてもシャワーからは一滴もお湯が出ないので、「あれあれ?」と思うが、死ぬほどひっぱりあげるといきなりバーッとシャワーが出だす。中間は無いのか中間は。


最後にレバーを左右に回すと湯温の調整が可能なのに、遅延がひどいくて調整が難しい。
何より「Z軸を引っ張った状態」なので、レバー自体がユルユルになっていてレバーの回転が有効かどうかすら怪しい。



「これからのゲームは北米市場に向けて作ろう」と声高に叫ばれているけれど、こんな暴力的なインターフェイスがまかり通る国に向かって、売れるソフトを作るのは無理な気がしてきたんじゃよー。




ミーティングで使えるちょっとした話法いろいろ
http://www.ideaxidea.com/archives/2008/02/post_374.html


ミーティングで使えるちょっとしたダークな話法いろいろ
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080219/1203405735


上の記事は直接的。
下の記事はそれとなくの誘導っぷりが上手い。

しかしこういうのって教えてもらって出来るもんなんですかね。

ここに書かれている手法っぽい事は僕もよくやっているんですが、自分の本来の性質が攻撃的なので何やっても「無理矢理感」が出ちゃうんですよね。

こういう誘導を笑顔でサラッと出来る人こそ、プロデューサーとかディレクターに向いている人だと思うなあ。



この人「世界まるみえ」かなんかで出てましたな。


男性器で絵を描くアーティスト、権威ある芸術賞に挑戦
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081203551208.html


「ときどき休憩を取るため、背景を描くには尻を使わないといけなかった」
アホすぎてカッコイイ。