博物館収蔵品には、さまざまなものがありますが、これは珍しいものの一つです。私は、博物館に勤めるようになり、初めてこういうものが世界にはあるのだと衝撃を受けました。
カパーラ（髑髏杯）は人間の頭蓋骨を彫刻し、加工したものです。ヒンドゥー教や、仏教、密教 の崇拝者によって作られ、使用された神聖なる盃だそうです。
当館にあるのはチベット密教のもので、チベット密教では骨は聖なるものなのだそうです。大腿骨で作られた縦笛もみたことがあります。カパーラとはチベット密教の法具のひとつで、高僧本人の遺志に基づきその頭蓋骨からつくられる杯です。中にいれたものを浄化し、水を入れると聖水になるそうです。
骨をやわらかくするために水に漬け込まれた後、宗教的な人物や風景などが彫刻されます。密教では特に「有と無の分別を断つ」シンボルとして使われたそうで、カパーラの中に、ワイン、血液、人間の目や耳の形をしたケーキなどを入れ、仏壇に供えることもします。
一般の人が手にすることは無く、身分の高い高僧などが使用するようです。この収蔵品は、曼荼羅展を開催する時に同時に展示します。曼荼羅展開催の折にはぜひいらしてください。
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開館時間：午前10：00～午後４：30
休館日：火曜日休館（祝日の場合は開館）
※年末年始 臨時休館もあり
入場料：
【個人】一般 / 600円 小・中学生 / 400円
【団体】一般 / 500円 小・中学生 / 350円（20名以上）
※盲導犬入場可
所在地
〒441-1413 新城市作手白鳥字北ノ入15-1
Tel／Fax：0536-37-2613