あ、なんだ。話し方次第なんだ…
介護保険の更新結果を見て、まず最初に思った感想です。
私は、入院時に最初の介護認定を受けました。
その時の介護度は「要介護3」でした。
そして、その翌年の介護保険更新の結果は「要支援1」。
あと少しで介護認定自体外れるじゃん!
これって健常者と同じってことじゃね?
なんてね。
正直、嬉しかったです。
介護度が下がったということは、回復してるってことだよな!
って思ってたので。
ですが、これは正確にいうとちょっと違ったようです。
「介護保険」に対する今の私の理解は、「どの程度回復したのか?」ではなく、「どの程度他人からの介護が必要なのか?」です。
まあ、当然といえば当然ですよね。
だって「介護」保険だもの。
だから、リハビリを頑張って「出来ること」を増やしていけば介護度が下がっていく感じ。
で、その認定の根拠が「面談での話し方次第なんだな」ってことなんです。
あるいは「担当者次第ってのもあるのかな」って。
どうしてそう思ったのか、順に説明していきます。
まず最初の認定は、まだ入院中で身の回りのことを自分一人でできるようにリハビリで訓練してる最中だったので、着替え、トイレ、入浴など、1人でできないことが多くありました。
急に左腕と左脚が動かなくなるわけですからね。
そりゃ、色々と出来ないことくらいありますわな!
…と、自分に何度も言い聞かせ、他人に介護してもらわないと最低限の身の回りのことすらできなくなってしまった自分を慰めたものですよ。
この当時は、本当に自分が情けなくて辛かったし、「将来ずっと他人に介護してもらわないと生きていけないのでは?」というじんわりとした恐怖が腹の奥にずっと沈殿してましたね。
だから、退院するまでの私の目標は「最低限の身の回りのことは一人でできるようになる」でした。
こんな時に受けた介護認定だったので、「要介護3」だったのは頷けます。
そして私は、リハビリを頑張った結果、トイレ、入浴、着替え等の最低限の身の回りのことは自分一人でできるようになったのです。
「身の回りのこと」といっても、私ができるのは、あくまでも最低限のこと、つまり、着替え、トイレ、入浴のことなんですよね。
その他の、例えば、炊事、洗濯、掃除などはできません。
片腕で出来ることは、工夫すればできなくもありませんが、何かの作業をするにはイスに座らなければできないことが殆どです。
私の障害の状態については、以前投稿しましたので、ここでは詳しく載せませんが、症状固定時から良くなっていない代わりに、悪くもなっていません。
まったく同じです。
で、それから一年経過後の介護保険更新時のことでした。
つまり、去年のことですね。
当時の私は、リハビリのおかげで出来ることがほんの少しは増えていたのですが、障害の状態にはまったく変化がありませんでした。
つまり、最初の認定時と同じ障害状態だったため、(介護認定もどうせ同じじゃね?)とタカをくくり、テキトーに面談を済ませたのです。
いや、テキトーっていうと語弊があるかもですが、
「障害の状態が同じなので、介護認定も前回と同じでいいじゃない」
と、心の中でジャニーさんのマネをしながら思っていたのです。
だから、わざわざ自宅まで来てくださった担当者の質問に、いちいち答えるのが面倒くさくなってしまい、返答が多少ぶっきらぼうになってしまったのは否めません。
「入院してた時と同じですよ。あの頃から全然変わってません」
と、繰り返し担当者に伝えた記憶があります。
その結果が、「要支援1」だったわけです。
なぜかわかりませんが、そのすぐ後で「要支援2」になっていましたが。
私としては、退院後、週2回のリハビリをずっと続けていたわけですが、そのリハビリさえ続けることができれば、要介護でも要支援でもどちらでも構いませんでした。
ここで断っておきますが、私には、介護保険の点数制度、つまり、介護度によって振り分けられる点数に応じて利用できるリハビリ等のサービスの利用制限など、詳しいことはさっぱりわかりません。
あ、少し見栄を張りました。
正直に言いますと、
「詳しいことが分からない」ではなく、「全般的にさっぱり分からない」です。
なぜ、退院直後から利用していたリハビリ施設が途中から利用できなくなり、施設を変更しなければならなかったのか、なぜ週3回だったのに2回に減らさなければならなかったのかなど、説明を受けはしましたが、説明が下手なのか、私の頭が悪いのか、…たぶん後者でしょうがさっぱり分からないんですよね。
まあ、先ほども言いましたが、私は週2回のリハビリさえ続けられれば良いので、要支援でも要介護でもどちらでも良かったわけですよ。
そして今回の介護保険の更新結果なのですが、「要介護1」でした。
何やらちょっとした改正があったようで、これまで毎年更新だったのが、私の場合、次回更新が、3年後になってました。
要支援1から要介護1へと上がってしまったわけですが、
去年と比べて、もっと介護が必要な状態だと思われてる!
などと、特段ショックを受けるようなこともありませんでした。
私も、去年よりは確実にオトナになったんでしょう。
この結果を受けて、冒頭の「あ、なんだ。話し方次第なんだ」という感想へと至るわけです。
今回の更新時、面談に来てくださった担当の方に、
部屋の掃除や整理整頓、ゴミ出しが出来ない
ということを、詳しく説明しました。
さらに、私のスタンスというか、同居家族(父母のこと)に介護してもらうことについての考えも説明しました。
どういうことかというと、
『病気をして身体障害者になったこと、さらに仕事を辞めたことで、家族に大きな迷惑をかけてしまったため、これ以上自分のことで迷惑をかけたくない。
だから、自室の溜まったゴミ箱の処分以外は私のことは構わないでほしい。
やってほしいことがあれば頼むので、それ以外は放置してくれ』
ということです。
だから、私の自室は散らかり放題なんですよね。
といっても、足の踏み場がないほどではありませんよ?
私の部屋って無駄に広いんですよね。
前に住んでたワンルームマンションよりも確実に広いですもん。
だから、整理整頓がすげー大変なの。
イスを少しずつ移動させて、床に落ちた物を拾い、また少しずつイスを移動させて収納し、少しずつイスを移動させて拾い、また少しずつイスを移動させて…の繰り返しで、なんとか整理してるつもりなんです。
まあ、でも散らかってますがね。
やっぱりこんなの限界があって、散らかり放題ですよ。
ちなみに、食事は宅配食を自分で頼んでます。
容器は紙製なので、食事後は水洗いすれば、そのままゴミに出せます。
ただ、ゴミ袋だけは自分で縛ることができないため、溜まってくると、親に頼んでゴミを出してもらってます。
説明してて気付きましたが、そういえば去年はこういうことを言ってなかったなぁ、と思いました。
今回は担当の方が詳しく聞いてくるので、私も詳しく説明したわけですが、去年の担当者は詳しく聞いてこなかったんでしょうね。
私がぶっきらぼうに受け答えしたからだろうなぁ、やっぱり。
人相悪いですからね、私😰
さらに担当の方が「訪問介護サービス等があったら利用したいか?」みたいなことを聞いて来たっけ。
私は、
『親に介護されるのは嫌だけど、介護サービスを利用できるのなら、是非とも部屋の掃除や整理整頓をしてもらいたい』
と、正直に答えました。
で、私との面談が終わり、同居家族と面談してこの日は終わりました。
そして、今回の面談の結果
「要介護1」
の認定になったわけです。
面談に来てくださった職員の方は、何か特別な資格のある方なのかどうか知りませんが、
医師や療法士のように、他動域や自動域を計測したり、病状を診断するわけではなく、あくまで面談で普段の生活で不便なこと等を聞き取り、どの程度の介護が必要かをチェックしている
わけですから、面談で話した内容次第で介護度が大きく上下するということが分かりました。
あと、かかりつけ医に依頼する「意見書」も多少は参考にされるでしょうが、やはり大きなウェイトを占めるのは面談での結果でしょうね。
これらは、あくまでも脳卒中による身体障害者である私の場合です。
だからもし、同じように脳卒中による身体障害で介護保険の更新や認定の申請を考えてらっしゃる方は、面談結果が重要だということを心の中にでも留めておいてください。