小説 ばがゔぁっどぎーた 35 | 最高の人生の作り方!烏龍村塾

最高の人生の作り方!烏龍村塾

人間関係の克服・幸せを感じたい・真実の愛を知りたい。「あなたが克服したいのはどれ?」とにかく、人生を変えたいと思う方は多い。でも、どうしたら最高の人生の作れるのか?それを教えているのが、『烏龍村塾』なのである!



『小説 ばがゔぁっどぎーた 35』
 
「彼女の質問に答えたらどうなんじゃ。」
 
「すまない…」
  
  
「兄貴は正義の化身なんじゃろ?」
  
 
「めんぼくない…」

 
 
「彼女を賭けたのが、あんたじゃなかったら、わしゃあんたのタマをとっとったところじゃ!」
 
 
とビーマ兄がユディシュティラの兄貴に、まくし立てた。
 
 
『妻を守るのんは、夫の使命ちゃいますか?』
 
 
「もし、この質問答えられへんなら。
 
あんたらは、なんべん生まれ変わっても、この質問に悩まされることになりますえ。」
 
 
「兄貴はドラウパディーを、賭けるべきではなかったんじゃあ。」
 
 
とビーマ兄がこのぞとばかり、たたみかけてきた。
 
 
「ごちゃごちゃそうましいなあ。こんな、そうましい女は、丸裸にしてみゃー。」
 
 
「おどれみとーなガキが、何をいうよるゆうんじゃあっ!!」
 
 
「そうましいなあビーマ!いいから門番、その女中の服をはぎとってみゃー。」
  
 
「この腐れ外道。その服に、指一本でも触れたら、ぶち殺したらあ!」
 
 
「離しなさい」
  
 
「逃げるな、こっちにこい!」
 
 
「ああ、クリシュナさま。うちん名誉を守っとぉくれやす。」
 
 
ぼくは、もう見ていられなかった。その瞬間でした。
 
服をはいでもはいでも、彼女は裸にならなかったんです。
 
 
まるで、服の下のにもう一枚、もう一枚と永遠に重ね着をしてるようてした。
 
 
「ああ、クリシュナさま…こら、クリシュナさまの奇跡の神業どす!」
 
   
「世界中の戦士ども!よう聞け!!
 
 
わしゃ、過去にも未来にも、だあれも立てられんような、誓いを立てちゃる!
 
この腐れ外道の胸を引きさいて、その血を食らうまでは…
 
 
"わしゃ、絶対に死なんぞ!"
 
 
おどれと貫目が違うっちゅーことを、いっぺん戦争ではっきりさせとこーやぁのぉっ。
 
ドゥルヨータナよ!!」
   
 
とビーマ兄が宣戦布告をしてしまったんです。
   
 
"もう、戦争はさせられない"
  
 
それは、一人の女性が男たちの前で、辱しめを受けてしまったからである。
    
 
あってはならないことだと、男たちは分かっていたのに。
   
もう、この屈辱をはらすには、
戦争しかありえないのだろうか…