『フルマラソン完走物語 6』
日曜日は、
八月はじめのカンカン日和になった。
カラッとした青空に、
海岸線の海風がとても気持ちいい。
こうして、
「フルマラソンの楽しさに、はまっていった。」
しかし、
みなさんも同じ経験が、
あるのかもしれないけど。
走ってるときに、
ふしぎな体験をした。
それは、
"走ってる自分を、別の自分が見ていたことです"。
それも、
けなげに一歩一歩すすむ、
自分を客観的にみていた。
そして、
「こいつなら、絶対にゴールする!」
とながめていた。
さらに、
「どんなにつらいことがあっても、こいつなら、最後まであきらめないだろう!」
と信頼が深まっていった。
また、
「こいつなら、信じられる。ぼくは、自分に生まれて良かったなあ…」
とも思ってしまったんです。
「そしたら、何だか涙がでてきた…」
自分に、自分が信頼を感じてるんだから、なんとも不思議な感覚である。
つづく。