横須賀美術館(アール・ヌーヴォ―とアール・デコ展ほか) | 休日に訪れたい横須賀周辺の名所・食事処

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横須賀在住の横須賀ロランが訪れた横須賀周辺の名所・食事処について、徒然なるままに書いています。

本当であれば、今回は違う場所を訪れた記事を掲載しようと思っていたんだけど、横須賀美術館で現在開催されているアール・ヌーヴォーとアール・デコ展が今週末までと終了日が迫っていたために、急遽、こちらの記事を先に掲載することにした。
 
 
正直なところ、横須賀美術館は、横須賀市民にとっては微妙な場所というか、その内情を知っている人にとっては、どう伝えて良いものか悩むところなんだよね。
この美術館自体がまず、ハコモノとの批判を受けてきた場所で、40億円ほどかけて建設されたものであるうえに、年間3億円ほどの管理維持費がかかっているらしい。
政治的な内容は、このブログでは極力書きたくないという思いが僕にはあるんだけど、まず最初に一言断わっておくと、僕自身は、従来施設の整理統合を大前提とすれば、ハコモノの新規建設に何が何でも大反対という立場ではない。
ただ、ハコモノの新規建設というのは、政治家にとっては目に見える実績作り、公務員にとっては新たな天下り(就職)先&ポストの確保、そして地元の建設業者等には仕事の提供といった、まさに政官業の癒着の代名詞でもあるわけであって、その代償としての借金は市民に大きくのしかかってくるわけだから、問題なんだよね。
無論、何でもかんでもハコモノと考えるべきではなく、病院など市民の多くが望んでいるものはハコモノと考えるべきではないと、個人的には思ったりするけど、それ以外のものに関しては、従来施設の整理統合を大前提として新規建設を計画して欲しいと思うし、そうでないのなら、大きな借金を上積みするだけになるのは目に見えているから、整理統合を大前提としないハコモノの新規建設はやめていただきたい。
 
 
そして、この横須賀美術館には、谷内六郎館というのが併設されているんだけど、この谷内六郎という人は週刊新潮の表紙絵を長年にわたって担当してこられた人で、この人の作品が、この谷内六郎館のほうでは鑑賞することができるらしい。
「らしい」というのは、僕はこれまで幾度となく、この横須賀美術館を訪れているけど、この谷内六郎館の中には入ったことがないからなんだけどね(^^;)
別に、僕は谷内六郎という人の作品自体が気に入らないというわけではないけど、ただ、正直なところ、この人の遺族の方の言い分には、ものすごく違和感を感じる。
まず、この谷内六郎という人の作品は、この人が亡くなって以降に遺族のほうから市に寄贈されたらしいんだけど、その際に、長女の方へ市から月額23万円ほどのアドバイザー料なるものを25年間にわたって支払われることを、ある意味、交換条件として覚書が交わされたらしく・・・・・・えええっ、それって寄贈って言えるの?と。
で、それをおかしいと思った市民の方(達?)が住民訴訟を起こし、市の側も4年ほど前くらいにアドバイザー料を払わない的なことを言い出したら、遺族の方は、「じゃあ、作品を返せ」と言い出す始末で・・・・・・うわわ、なんじゃ、そりゃ、と(苦笑)
語弊があるかもしれないけど、月額23万円ほどを25年にわたって支払うことを条件とするなら、それは寄贈ではなく、市への作品の買い取り要求みたいなものでしょ。
(詳しくは、http://www.townnews.co.jp/0501/2010/05/28/50602.htmlなどを参照)
その後、市がこのアドバイザー料を遺族の方に払わない(遺族への委嘱を予算に計上しない)と言ったために、住民訴訟の原告は訴えを取り下げたらしいけど、そうしたら今度は、遺族が市に対して作品を返せという訴訟(返還請求訴訟)を起こし始めて、その裁判は現在も続いているらしく・・・・・・申し訳ないけど当然というか、一審・二審ともに原告である遺族の請求は棄却されて・・・・・・そりゃあ、そうでしょ(^^;)
 
 
まあ、そんなこんなで、思わず主観も入ってしまったけど、とにもかくにも、横須賀美術館という場所は、そういった、いわば“いわくつき”の場所でもあるわけです(笑)
 
 
そうした横須賀美術館へ2週間ほど前の週末に行き、地下の駐車場から地上階へと上がるエレベーター内で・・・・・・
 
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このようなポスターを眺めつつ、1階へ着き、エントランスホールへ入ると・・・・・・
 
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このような感じになっていて・・・・・・
 
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左手に、このような美術館案内図や、地下と・・・・・・
 
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1階および2階の館内案内図、それに・・・・・・
 
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屋上や、開館時間・休館日の書かれた案内などを見ながら・・・・・・
 
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その先でも、このようなポスターを眺めて、今回の企画展への期待を高め・・・・・・
 
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このような受付でチケットを購入し、展示室のほうへと向かった\(o⌒∇⌒o)/
ちなみに、横須賀美術館にまつわる話以外の、横須賀美術館自体の詳細についてはhttp://www.yokosuka-moa.jp/を参照したほうが早いと思う。
また、アール・ヌーヴォーってのは、英語でいえばニュー・アートなわけで(笑)、19世紀末から20世紀初頭くらいの時期にヨーロッパを中心にした国際的な美術運動を指していて、ツタの絡まっているような絵だとか装飾とか・・・・・・まあ、ああいった曲線的な表現が代表的には思い描かれたりはするよね(ミュシャとかラリックとか)♪
そして、アール・デコってのも、それに続いて1910年代頃~1930年代頃に流行した装飾芸術で、この2つには極めて密接した連続性があるように思う。
もちろん、人それぞれに好みはあると思うけど、僕はこの頃の作品って結構好きで、だから今回、見に行ってみたんだよね゚+.( *≧∇)ノノノ*.オオォォ☆゚・:*☆
内容としては、想像したとおりのものではあったけど、そういう作品を実際に間近で鑑賞したりするのは、画集などを眺めるのとは違い、感覚を磨くうえで大切だよね。
久々の芸術鑑賞は、やっぱり非常に勉強になりましたm( __ __ )m
(横須賀美術館のことを冒頭などで散々に書いておきながら、利用すべきところはしっかりと利用させてもらっている気はするけどね・笑)
 
 
そんな風に、アール・ヌーヴォーとアール・デコ展を鑑賞した後は・・・・・・
 
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エントランス・ホールから、美術館の建物を出て・・・・・・
 
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この日は小雨が降っていたんだけど、その先に見える・・・・・・
 
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このような・・・・・・
 
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色とりどりの・・・・・・
 
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艶やかな表情をした、アジサイの花を眺めるため・・・・・・
 
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美術館の周りを、ぐるっと回って散策してみることにしたんだよね\(o⌒∇⌒o)/
 
 
さらに、その先へ進むと・・・・・・
 
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このような青いアジサイの花や・・・・・・
 
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濃いピンクのアジサイの花に・・・・・・
 
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アジサイの花びらの艶やかな表情を眺めたりもしつつ・・・・・・
 
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このような白いガクアジサイの花や・・・・・・
 
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ハート型っぽい、青紫?色のアジサイの花に・・・・・・
 
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このような、赤紫色のガクサジサイの花もあれば・・・・・・
 
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白いガクアジサイの花や・・・・・・
 
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縁がピンク色のアジサイの花などもあったりして、どの花も艶やかで、本当に綺麗に咲き始めていた~゚+.( *≧∇)ノノノ*.オオォォ☆゚・:*☆
こういった雨の日などは、光が弱かったりするので、僕のスマホのカメラなどは苦手だったりもするんだけど、アジサイの花は、むしろ元気なようにも見えるよね♪
 
 
・・・・・・といった感じで、今回はこれくらいで終わりたいと思うけど、以降の様子については、横須賀美術館(アジサイの時季)へ続く。