放射線治療装置はリニアックという、最新鋭の宇宙船のコックピットのような物。

直線加速器と呼ばれる大型の機械で、高エネルギーの放射線(エックス線、電子線)を作り出します。リニアックは、外照射の際に使用します。と病院説明にあります。

10年位の間に画期的に進化したX線の照射で
癌を小さくもしくは消す方法《陽子線や重粒子線等もありますが癌の種類によって使い方が変わる》

最初にコックピットのベットに寝て
患者の背中〜お尻までの型取り。
いつも同じ姿勢で寝なくて行けないので慎重に型取り。 
つづいて、編み状になった白い柔らかな温かい物《素材はプラスチックのようなもの》を頭〜鎖骨よ下辺りまで《これもそれぞれの患者の癌のある部分によって変わるんだけど》
そ~と、押し付けて素早く乾かして固めます。
すると白い網目状のお面が出来上がり。
これもつまり、毎日同じ姿勢で照射を受けるために動かないようにするもの。

体の背面と頭〜胸辺りまで、しっかり固定するための道具を患者ひとり1人にあわせて作る
世界で1つの自分だけの治療用器具 
つまり、オートクチュールですね。

コレができたら。
体の胸、腕、脇腹に赤線を十字に書いてもらいます。
この線とX線を合わせて照射するんですね
この微妙な調整が放射線技師さんの腕の見せ所❗

大体3人1チームで実に手際よく連携プレーてすすみます。

患者は、オートクチュールベットに寝て
オートクチュールお面をつけて
とにかくじーーっと、じーーーっと動かないよう
技師さんは少しずつベットを動かして
両者で息を合わせて毎回同じ位置に設定。

そして、照射❗
照射自体は約1分〜1分半ほど。
あっと言う間におわります。

放射線治療
大体こんな流れですね。



つづく

胸の十字。

こんなのが腕と脇腹に。