今いろいろなネットニュースになっている尊厳死について
たくさんの方が他から質問を頂いてるので私の気持ちをお知らせします。

私が20歳の時60歳になった母から
[尊厳死協会に入ったから延命はせんといて]
といきなり宣告されたのが最初でした。


尊厳死については日本尊厳死協会にアクセスしてください詳細が分かります。


母の宣言から16年後に母は病に伏せて入院
私は海外の仕事で一週間日本を離れていて、毎日電話で具合を聞いていました。
その時点では悪い状態ではなく逆に元気になっていたのですが、仕事を終えて病院に駆けつけたら容態が急変していて・・・・
お医者様から[このまま延命しなかったらあと1時間でなくなります」と言われました。


混乱


あと1時間って・・・・


延命処置をするかどうか決めてくださいとも言われ、どうしていいのか・・・・


とにかく30分待って下さいとお願いして、一人で考えました



私を産み育ててくれた母の寿命を私が決めるということ


信じられない現実です


どんな形でも生きていて欲しいと願う気持ちと
絶対に延命なんかしないでほしいという母の思いと

頭の中がごちゃごちゃになって真っ白になるということを経験しました。


とてもとても悩んだんだけど
母の決意を大事にしなきゃいけないと考え、延命措置をしてもらわないと決断して
医者様に伝えました



そして30分後に母は眠るように天国に旅立って行きました。


でも、ずっとこれで良かったのか・・・・と
自分に問い続けて
もしかしたら延命している間に元気になったのかもしれない。
母の寿命を短くしてしまったのではないか?



後悔という錘が心から消えないでいました。


しかし私が60歳間近になった頃、ふと尊厳死協会のことを思い出して
母と同じように入会しようと自然に思うようになって
初めて母の気持ちがわかりました。


残された者に迷惑をかけたくない
娘の人生を邪魔することはできないーと考えてくれたんだ。


私もそう思います



意識があるのかないのかわからない状態で
色々な管につながれて生きたくはありませんし
そんな母親を見守り続けなければいけない娘を思うと辛すぎます。



人にはそれぞれ人生のしまい方があります。


尊厳死を勧めるというつもりはありません
ただ、
自分がどういう風に生きたいか死にたいか
残される人たちと話し合っておくことは大切だと思います。


特に子供達が多い方

子供にはまたそれぞれの考え方があります。



本当に短い時間で決断しなければならないことになった時、自分の意思を伝えておかないと家族が混乱します。


私が尊厳死のことをお伝えしたこの機会に
ご家族で話し合っていただければと思います。


長々とした文章、最後まで読んでくださってありがとうございます。


父と母の若い頃の写真です。
綺麗な人だったんですよ。