回想~2010年 6月/意外と重要な歯の治療 | 小児拡張型心筋症闘病記録「パパ!ぼく元気になったらジャスコに行きたい!」

小児拡張型心筋症闘病記録「パパ!ぼく元気になったらジャスコに行きたい!」

4歳の時突然「特発性拡張型心筋症」になった息子と家族の記録です。

私たち大人が募金活動をがんばっていることを息子は
5歳なりに理解していたようで本人は自分がすべきことを
がんばろうという姿勢で毎日に臨んでいました。

渡航前にクリアしなければならない問題の一つに
「虫歯治療」がありました。
えっ、なんで虫歯治療なの?と思うかもしれませんが、
歯と心臓の関係は意外にも関わりが強く、
虫歯から感染症になり時に生命の危機にさらされることも
可能性としてあるため、コロンビア大学病院から完璧に治してから
来てください!という要請でもありました。

妻に「由宇人、虫歯何本あんの?」と聞いたら
「14本・・・」と言われたとき
「うっそーーん、なんでそんなに!」と即答してしまいました。
まぁ、以前から治療中だった歯もありましたが
おそらく、ICUでの45日間まともに歯磨きができなかったことも
関係しているのでは?という見解でした。
14のうち銀歯にしなければならない歯が確か2~3本くらい、
その他は小さい虫歯もいれて14本が要治療ということでした。

歯医者が好きな子供なんていませんので息子も最初は
嫌がっていましたがT大学病院の小児歯科の先生の技術が
すがらしかったので治療の後半はいびきを掻いて眠るなんて
こともしばしばあったようです(笑)
最初の方は先生が病室へ来ていただく出張治療を受け、
後半はリハビリも兼ねて車椅子で外来へ行って治療を受けました。
時間もあまりなかったので短期間で14本全て直していただきました。

治療を終えた息子は満面の笑みで
「パパ!ぼく、銀歯にしたんだよ!」と得意気に私に話してくれました。
本人は銀歯を入れたことでちょっと大人になった気分だったのか
ご機嫌でした。

まっ、いーか。永久歯が生えてくれば自然と抜けるし・・・。

心配されていた血栓は大きいものでもほんの数ミリで
後はボールペンなどで点々・・・とつけたくらいものがよく
できていましたが、ワーファリンとヘパリンの調整で
ほとんどは溶かしていました。主治医の先生方も
「由宇人君はこの年齢の割りに血栓が比較的出来にくい体質なの
ではないかと思います。いづれにしても良いことだと思います。」
とおっしゃっていました。

それでもLVAD装着手術後すぐに不具合で1回。
比較的大きな血栓が溶けなかったため1回。
渡航前に1回と計3回ほどポンプを交換したと思います。
2回目の交換をした時は顔色もよく問題もなかったのですが、
渡航前の3回目の交換の後、顔色が青白くなり個人的には
特に大きな問題がないのに無理して交換しなくてもよかったのでは
ないかと思っています。
3回目の交換、これもアメリカからのマストの条件でした。
交換して体調を崩すこともあるのだから順調な場合はそのままで
受け入れてくれてもいいのではないかと思いました。

受け入れ先のアメリカの病院側ではとにかく感染症を嫌います。
点滴も最低限のヘパリンのみという状況にして行かないと
ちょっとうるさいようです。
息子のメディカルデータは定期的にコロンビア大学病院へ
メールで送られ、渡航に向けていろいろと指示がでていたようです。

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        出張歯医者さんの様子

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       なんか「いずい」なぁ・・・・
※いずい・・・仙台弁でしっくりいかないこと。