遅くなりましたが、9話後編②です。
ウンタクから女性が好む男性の条件(?)を教えて貰った死神。
『車の運転でバックを素早くすること、シャーペンで数学の問題を解くこと、話す時には笑顔でいること、歩道を歩く時に内側を歩かせること…。うちの社長さんは何が好きか分からないから、全部準備して下さい。』と言っていたウンタク。
ソニと二人で歩く死神は、ウンタクから教えられた通りに車道側を歩こうとしますが、なかなか上手くいきません。
『何してるのよ!?さっきから…。100万年ぶりに連絡して来て!』と、モタモタする死神にイラつくソニ。
『危ないから歩道の内側に導こうかと…。』
『そんなに不自然に?話があるんでしょう?それを言って下さい。気になって死にそうだから。』
唐突に『宗教…無宗教。』と言う死神。
『えっ!?』と少し驚いてから…以前、死神に宗教はあるのか?と聞いた事を思い出すソニ。
『それを今まで考えていたんですか?』と怪訝な顔をします。
『まだ言っていなかったので。』とニヤニヤする死神。
『ところで、さっきから何で笑ってるの?私、何か化粧でもおかしいですか?』
『それは…私は可愛くないですか?』
(この前、ソニの記憶を消す前に無宗教と言った死神をソニが「可愛い」と言ったから、また言われると期待していたんでしょうね)
『どこがですか⁉︎クリスマスに私になぜ会わなかったんですか⁉︎その日に電話してたら可愛かったでしょうね。何してたんですか?無宗教じゃ教会には行ってなかったでしょうから。』
『クリスマスは…そうじゃなかったです。そうだとしても誰かが生まれた日に何かちょっと商売のような…。ところで、私の宗教は無宗教なのに、本当に可愛くないですか?』
鳥肌!と言うソニにそこまで…と悲しそうな顔をする死神。
『いいえ、デジャヴだわ。私、前にもこんな事があったような気がする…。ああ、生々しい…ああ!また鳥肌が立った!』と体を震わせるソニ。
チキン店の前までついて来たトッケビに『送ってくれなくても良かったのに。』と言うウンタク。
『どうして着いてから言うんだ?』と言うトッケビに『また後でね!』と微笑むウンタク。
店に向おうとして、窓から中にいる死神が見えます。
『あっ!死神のおじさんだ!私の店の売上の多くの部分を占めているのよ、あの方が。誰かさんとは違って。』
『ふんっ!鶏一羽がいくらになるんだ!?店ごと買ってみようか!?』
鶏の血が怖いくせに~!とトッケビをからかうウンタク。トッケビは鶏の血が怖いのかな?
怖いんじゃなくて遠ざけてるだけ…と言うトッケビの言葉に、それで自分にチキン店でバイトするように言ったの!?と、ピンとくるウンタク。
とぼけるトッケビに『臆病者!』と言うウンタク。
『何だって!?私はそんな言葉を初めて聞いた!ホントに初めてだ!ホントに!民衆が私に「わ~!万歳!」って…。お前、私がどれだけ勇敢か見せようか!?』と言って、怒って店に向って行くトッケビを『どこに入って行くんですか!?うちの社長さんは普通とは違う人なんですよ!』と慌てて追いかけるウンタク。
テーブルを挟んで無言で睨み合うトッケビとソニ。
その気まずい雰囲気に耐えられずに目配せし合うウンタクと死神。
突然、『もしかして、あんたに気まずい思いをさせた男が、あの人なの!?』とわざと大声でウンタクに尋ねるソニ。
『全部、聞こえてますよ…社長さん。』と顔を引きつらせるウンタク。
今度はトッケビが死神に『私の声を知らないのか?この人の声じゃないな?あの時の、あの電話の…?』と大声を出すトッケビ。
ははは…と笑って『全部聞こえてるぞ…黙れ!』と、同じく顔を引きつらせる死神。
『本当に、また会いましたね。お二人が友達なのも驚きだし…。あんたを探しに来たのよ、前の店に。』とウンタクに教えるソニ。
そうなんですね…と言ってトッケビを睨むウンタク。
『失礼ですが、歳はおいくつですか?』と、トッケビに尋ねるソニ。
『失礼だと分かって、どうして聞くんですか?』と、ソニに敵意むき出しのトッケビ。
二人のバトルにオロオロするウンタクと死神。
もう食べたなら…とトッケビに帰るように促すウンタク。
『まだ、全部食べてない。』と言うトッケビに『いや、お前は全部食べた。お前、もう家に帰れ。お前のせいで雰囲気が凄くおかしいだろう!』と怒る死神。
その言葉に『お客様…。お客様も一緒に出て下さい!立って下さい、お二人とも!すぐに!』と出口を指差すウンタク。
『イヤだ!!』と声を合わせるトッケビと死神
二人を無視して忙しく働くウンタクとソニ。
死神はウンタクのアドバイス通りに数学の問題を解いてソニにアピールしているようです。
『何をしているんだ?』と死神に声をかけるトッケビ。
問題を解きながら『お前は女を凄く知らない。』と言う死神。
『お前は答えを知らないみたいだぞ。』と問題集を覗き込むトッケビ。
トッケビに『酒でも飲め。』と言って『すみません、キム・ソンさん。ここにビールを2杯お願いします!』とソニに向って手を上げる死神。
その言葉に顔色が変わるトッケビとソニ。
『誰?』と驚くトッケビ。
ソニも驚いた表情で『ちょっといいかしら?』と死神を店の外に連れ出します。
出て行く二人を目で追うトッケビ。
嬉しそうにソニの後をついて来た死神を『何なのよ!さっき、私にキム・ソンさんって言ったでしょう?私の名前をどうやって知ったんですか?私、私の本名を言った事は無いと思うんですけど!?』と怒ったように睨み付けるソニ。
ソニが本名を言った時の記憶を消していた事を思い出す死神。
『どうやって知ったんですか?なぜ知ってるんですか?』と死神を問い詰めるソニ。
『キム・ソニさん…と言った…んですけど?あ、凄く寒いでしょう?ちょっとコートを…。』と慌てて店の中に戻ろうとする死神。
『私の話はまだ終わってないんですけど!』と思わず死神の手を掴むソニ。
驚いたように立ち止まり、ゆっくり…ゆっくりと振り返り、ソニが掴んだ手を見つめる死神。その、死神の手を掴むソニの手から…
堰を切ったように死神の中に流れ込んで来るソニの前世の記憶…。
何かが間違っていた…。
おそらく…あなたからだったようなのだが…。
音も無く…ただ 静かに…
でも、鮮明に…
容赦なく、死神に押し寄せる記憶の波…。
瞬きもせず、死神とソニを見つめ続けるトッケビ。
ソニに掴まれた手から、ゆっくりとソニに視線を移す死神。
死神の、そのただならぬ様子に『どうしたの?』と心配そうにソニが尋ねたようですが…死神の耳には届かず…。
ソニを見つめたまま『一体…なぜ…?』と、死神の口から出たその言葉は…誰に向けられたものなのか…?
死神とソニを見つめるトッケビの目には何が映っているのか…?
死神の手をしっかりと掴んだソニの指に光る指輪は…トッケビと同じ900年以上の時間を経て、持ち主の指に戻ったその指輪は…死神とソニの悲しい運命を知っているのでしょうか?
あちこち寄り道をしたせいで、時間がかかりましたが…やっと9話が終わりました。
ボンスンが面白いので、トッケビと平行してUPして行こうかな…と思っています。
トッケビはとにかく放送時間が長いのと、セリフが多いので長期戦になると思いますが…最後までお付き合い頂ければ嬉しいです
では、長文を読んで頂いて有難うございました
画像お借りしました。