9話後編①です。
死神の『お茶を飲む部屋』に連れて来られたトッケビ。どうやら、死神から今回の件(ウンタクを連れて行けなかった事かな?)について事由書を書かされているようです。
『この書類は直接、天に提出するのか?筆跡が違っても良いのか?』とグダグダ言ってなかなか書こうとしないトッケビに『左手で書いた事にするから、書け!』と苛々する死神。
それでも書こうとせず『ところで、美人だな。お前がいつも行ってるチキン店の社長。』と無駄口をたたくトッケビ。
その言葉を聞いて『会ったのか!?余計な事を言ってないだろうな!?私が死神だってこと!』と慌てる死神。
『お前も言っただろう?剣を抜いたら無に戻る事を!』
『お前、本当に言ったのか!?』と怒る死神ですが、ちょうどその時『お茶を飲む部屋』に人間の男性が入って来ます。
『おおお~っ!どうやって、どうやって!?入って来たぞ!!』と驚くトッケビと死神。
人間か!?人間はここに入れないのに…と目の前で起こっている事が信じられない二人。
トイレに行きたい男性は、これ以上我慢が出来ない様子。
トッケビは指をさしてトイレの場所を教えてやります。頭を抱える死神。
『人間の切実さには開けない扉はないんだな…』と感心するトッケビ。
『見ても信じられない…』と言う死神に『見えない神は信じるのに、見える人間の切実さは何で信じられないんだ?それが人間の意志というものだ。自ら運命を変える力。』とトッケビ。
『この件について(人間が入って来た事)の事由書はどうやって書けば!?』と忌々しそうに机を叩く死神。
その隙に席を立って逃げ出そうとするトッケビに『座れ!これもお前が書け。』と言う死神に『家に帰ってドクファに書かせれば良いだろう?』と言うトッケビ
机を叩いて怒りを表わす死神。
店でアルバイトの面接をするソニ。
『彼氏いるんですか?』とウィンクしてきたり…まともな人がいません
そこへ、バイト募集の貼り紙を持ったウンタクがやって来ます。
『私はチ・ウンタクと申します。私の歳は19歳で、早くに両親をなくしました。気になる事がおありでしたら、全部お聞き下さい。参考までに、私は社長さんの条件に全て合わせられます。』と目を潤ませるウンタク。
ソニも目に涙をためて『今日から私たち1日目よ。働いて! 』と最初に面接した時と同じ事を言います。
以前と店の場所が変わったのに何故ウンタクが分かったのか不思議に思うソニ。
どうやら、教えてくれたのは幽霊さん達のようですね。
裏口からゴミを捨てに出て来たウンタクは、小さな男の子が年上の男の子たちからイジメられているのを見かけます。
『掌風‼︎』と両手を二人に向けて突き出し、衝撃波を出そうとしているようですが、出るはずもなく…バカにされている男の子。
いじめっ子を追い払って、ウンタクは『いつか出来るようになるわよ。本当の掌風。』と言って男の子の頭を撫でてあげます。
メミル君を抱っこして部屋の中をグルグルと歩き回るウンタク。
大学の合格発表が出ているのに見るのが怖いようです。
意を決してパソコンに向かうウンタク。
結果は…見事合格
『どうしよう!凄い!』と大喜びするウンタク。
その頃、ウンタクから取り上げたお別れのプレゼントをもう一度準備しているトッケビ。
香水を付けたりしています 。
大学の登録金の事で大学に連絡したウンタクは係りの人から『どなたかが代わりに納められました。確認の電話があったら必ず、名前を伝えるようにと…キム・シンさんだと。』と言われます。
それを聞いて、トッケビの部屋の前でニヤニヤするウンタク。
ウンタクが部屋のドアをノックすると、プレゼントの準備をしていたトッケビは『来たな!?』というふうにニヤッとして、慌てて何事も無かったように本を読んでいるフリをします
トッケビの前に立ち『キム・シンさん。私の登録金を出されたんですか?』と尋ねます。
『あんなに秘密にするように言ったのに…結局。』と答えるトッケビ。
『ぜ~ったいに、代わりに払ったと伝えてくれと仰ったそうですが?』
名前を聞かれたからしょうがなく…というトッケビですが、どうやら職員が受験生の名前を聞いてもず~っと、自分の名前を言っていたようです
雲行きが怪しくなったトッケビは『これが大学の合格祝いで大丈夫か分からないけど…。この綺麗なのが。』と言ってバッグをチラつかせます。
『大丈夫です!マジ凄い!完全に大丈夫ですよ!』と大喜びで両手を差し出すウンタク。
カバンを受け取り『お姉ちゃん、ホントに恋しかったわ~!カバン、香水、500…』とカバンの中を覗きこむウンタクですが…
すかさず『500は無い。それで登録料を払った。』とトッケビに言われてしまいます。
貸してやるだけだ…と言うトッケビに最初はくれたのに…と呆然とするウンタク。
『一ヶ月に5208Wずつ80年かけて返せ。一ヶ月も抜かしたらダメだぞ。』
『80年も!?』
『ああ。早くしてもダメだ。何だ?イヤなのか?』
『いいえ。おじさんの意志がこの程度なら、決心しました。心を決めました。私が!デートです!』と言ってトッケビに微笑むウンタク。
嬉しそうにウィンクをするトッケビ。
アイスクリーム屋さんでデートするトッケビとウンタク。
『スキー場に成績表じゃなくて…このカバンを持って来たら、すぐに付いて行ったのに。』とトッケビにバッグを見せるウンタク。
そして、自分の分はもう食べてしまった…とトッケビのアイスに手を出します。
『ところで、これのどこかにも愛があるんですか?』と嬉しそうにバッグを抱えるウンタク。
『よく探して見ろ。入れたつもりだ。』と言って…ウンタクが嬉しそうに笑うのを見て、つられて笑顔になるトッケビでした
頼まれていたウンタクの入学祝の贈り物のリストを会長に渡すキム秘書。
ウンタクの年代の女の子が好む贈り物という事ですが…『防弾…少年団?この少年たちは何をする少年たちなんだ?』と不思議そうに尋ねる会長。
会長の質問に、防弾少年団の歌とダンスを踊って説明するキム秘書
『ふ~ん。心を揺さぶる事をしていのか…。』と意外と冷静な会長。
『最近、とても揺さぶっています。』とキム秘書。
『エクス…?エックスオとは酒か?』と会長。
『違います。』と言って…今度はEXOのダンスをするキム秘書
それを見て楽しそうに笑う会長。
『チ・ウンタク様 お疲れ様でした。 瞬間が永遠のように記憶される事を願い… ユ・シヌ』
贈り物のデジカメで勝手に自分を撮影するドクファ
後ろからウンタクが覗き込んでいるのに気付いて『いつからいたんだ!?』驚きます。
『お金も無いのにカメラですか?』と呆れるウンタクに、これはハラボジからウンタクへの贈り物で撮った(ドクファの)写真は自分からの贈り物だ…と言うドクファ。
『本当ですか!?』と会長からの手紙を見て感動するウンタク。
その嬉しそうな様子を見て『俺は今まで贈り物は建物以外に貰った事ないけど、お前はデジカメを貰って良いな…。』と羨ましがるドクファ。
『会長さんに、本当に本当に感謝していると伝えて下さい。私のカメラ、私に下さい。』とドクファに手を差し出すウンタク。
じーっとウンタクを見つめて『10分だけ…。5分だけ~!』と言って渡さないドクファ。
『下さい!』『3分!』と言ってカメラを取り合う二人。
乾杯をしながら、その若い二人の姿を眺めるかなり年配のトッケビと死神
『あっ!トッケビだ!』と言ってウンタクの気を逸らすドクファ。
まだ追いかけっこをする二人。
『やはり家に子供たちがいてこそ人が住む家らしいな…。』と二人を見て呟く死神。
ウンタクの名簿の事を気にするトッケビに『名簿が届いたら教えてやるが、どうするつもりなんだ?』と尋ねる死神。
『あの時、お前の茶室に入って来た男を覚えているか?人間の切実さに開かない扉は無く…時にはその開かれた扉一つが神にっとて変数となるんじゃないか…?だから探してみようと思う、切実に…。私がどんな扉を開けば、神にとっての変数となるのか…。100年になるか、10ヶ月になるか分からないが…まずは、あの子の隣にいる選択をしてみようと思う。まあ、どの扉を開けば良いのか分からないが。』と言って溜息をつくトッケビ。
『私の訪問が無い事を願うよ。』と死神。
『叔父さんたち!』と言ってトッケビと死神の写真を撮るドクファ。
『私も!私も!』と言って無理やり二人の間に割り込むウンタク。
いつも無表情な死神も満面の笑みで…とても楽しそうに写真を撮ってもらう三人。
まるで、幸せな瞬間を永遠に記憶するかのように…。
もう少し頑張って終わらせたかったけど…また字数を削る事になると悲しいので今回はここまでにします
この先を考えると幸せそうな三人を見るのは辛いですね…
では、長文を最後までお付き合い頂いて有難うございました
画像お借りしました。