こんにちは!
メンタルケアから自己実現までサポートする、産業カウンセラー&心理セラピスト・似鳥陽子です。
大ヒット上映中の「ダイナー」、観てきました!
平山夢明著の原作は、ずいぶん前に読んでいて、強い印象に残っていました。
監督は蜷川実花さん:ですので、映像美は期待できたのですが、ひとつ心配だったこと…。
「さくらん」「ヘルタースケルター」、どっちも原作大好きで、大期待して観たけど、途中で寝ちゃったわたくし。
原作のイメージの再現性やキャスティングは素晴らしいのに、何ででしょう。
そんなわけで、バイオレントな今回の原作は、三池崇史氏とかが手がけた方が良かったのでは…とか一抹の不安も持ちながら行ったわけです。
で、結果、良かった、めちゃ良かったです! 映画史上もっとも美しい戦闘シーンではないでしょうか。
さらに、食堂のセットの装飾美術を横尾忠則が手がけているという、A5和牛のローストビーフに、積丹のバフンウニをてんこ盛りにしたような豪華さ。そして、映像美にうっとり酔いしれる間もない、ジェットコースター展開。狂気じみたこだわりを持つ登場人物たちの変態博覧会!
わたくしが観た映画の中で、至高のラブロマンスは「ハンニバル」ですが、そこに双璧が加わった感じです。泣きました。研ぎ澄まされすぎて。
原作にはないラストシーンがあります。そのファンタジーは、死者の魂が年に一度だけ還ってくると伝わる、あの国だからこそのシーン。
「小栗旬の最大の無駄遣い」と評された出演どころとか、木村佳乃とか、サトエリとかとか、エンドロール観て、「えっ、どこに出てたっけ!?(゚o゚;;」と当惑するくらいの豪華脇役陣も見もの。事前情報あんまり観ないで観て欲しいです。
「自分の居場所がない」と虚無感を感じていた主人公の姿に、シンパシーを感じる方も多いのではないでしょうか。今できることに真剣に向き合う。生きる力をもらえました。