猫と暮らす人あるある
手や足のどこかに、いつかの猫からの引っ掻き傷痕が残っている
怪我が大きければ大きいほど、その時の記憶もはっきりしているものだ
もちろん私の手にもある
1番はっきり残っているのは、数年前にグリにやられた時の傷痕
包帯ぐるぐる巻きになったし抗生剤を2週間も飲んだ
他は年がら年中、私の膝で憩う唄子が何かの弾みで爪を引っ掛けてしまった時のあれこれ
その位だけど
よく見ると
ケイスケからの傷痕が一つも無いのだった
ケイスケは本当に本当に優しい子だったから、どんなにビックリしても
どんなに病院で怖い思いをしても
決して爪を立てたり、噛んだりする事が無かった
だから私の体中、どこを探しても
ケイスケからのスタンプが残っていない
それがとても寂しかった
本当はケイスケが亡くなった日
ケイスケの手形を作りながら
お手手と爪を借りて、自分の手に刺青のように傷を付けようかなと
一瞬考えたんだけど
ケイスケはそんな風に自分の体を使って欲しくないだろうと
ケイスケは私の事を傷つけるなんてしたくないはずだと思い直してやめた
それくらい
いまだに毎日ケイスケの事を思ってしょんぼりしているんだけど
ところが今日、お掃除をしていたら
ケイスケのいた痕跡を見つけた!
お分かりだろうか?
一部分、タイルの目地が取れてしまっている
これはケイスケがいつも、ここで爪研ぎをしていた形跡なのだ
さすがにタイルは取れなかったけど
爪研ぎによって柔らかい目地の素材は剥がれてしまっていた
当時は見つける度に止めてたんだよなあって思い出した🥲
ここで爪研ぎをするのはケイスケだけだったから
私の手足じゃなくて
家の壁に
ケイスケの跡はちゃんと残っていたんだなあ
込み上げるねえ。。。
ケイスケに会いたい気持ちは募るばかりなのでありました。。。