私は母性なんかクソ食らえだと思ってた
子供なんか興味なかったし好きじゃなかった
結婚もしなくていいと思ってた
ところが23歳で妊娠しちゃって結婚しちゃって
女だって社会の一員
妻だろうが母だろうが私は私の居場所を持ち外貨を得るのだと鼻息荒く
育児も家事も仕事も何も考えずただやってた
母の前に人だと
妻の前に社会人だと
そりゃもう突っ張って生きてた
突っ張ってるくせに結局どれもみな中途半端だった
夫の稼ぎがなきゃ生活出来なかったし
掃除やお片付けが嫌いだから夫は不快な時もいっぱいあったと思う
息子達も、帰宅したら私に出迎えてもらいたかったと思う
こんな中途半端なお母さんなのに
息子達は私を好きでいてくれた
うんと小さい時 保育園にお迎えに行った時 飛びついて来てくれたね長男
うんと小さい時 私にピッチャーの初舞台を見せたかったのに叶わなかったと泣いてくれたね次男
お母さん大好きでしょ?っていう問いかけに迷わず「うん」って答えてくれたね、5年生だった長男
演出でも高校野球部の卒団式でハグしてくれた次男
何も持ってない 何者でもないちっぽけな私の
唯一無二の最高傑作(当社比www)は2人の息子
彼等にとっちゃとっくに忘れてる事でも
私には天国に持って行く大切な大切な宝物
息子は所有出来ないけど
思い出は所有出来る
富士山くっきり