お正月休みに 貪るように読んだ本
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子供の頃、電気の消えた部屋で布団に入っていると
急に「私もいつか絶対死んでしまうんだ」「絶対この世から居なくなってしまうんだ」と
「この体もこの感じてる見えない気持ちも、どこに行っちゃうんだろう?!」と
それこそ「死ぬほど怖い思い」を抱いた事がたまにあった
今もだけど、目の前で人の命が消えた瞬間に立ち会った事が無い私は、死という物が未知過ぎて怖すぎてたまらなかった
そのくせ、とても「あちら側の世界」に魅せられていたように思う
綺麗な物語も好きだけど、それよりもおおお!と読み入るのは
伝記とかオバケのお話とか、あるいはミステリーっぽい怖いお話とか
「死」が出てくる本だったように思う
今でいう「グロテスク」な写真や絵など、残酷なものでも進んで目にしていたような記憶がある
「死までの過程とその後の分からなさ」を読む事は、本を読む楽しさそのものだった気がする
この「ライオンのおやつ」は、舞台がホスピスなので
主人公すらあちら側に行ってしまう
色んな本を読んだけど
主人公があちら側に行くまでを、行く時を、こんな風に美しくそれでいてリアルに書いてくれた本は初めて出会った気がする
子供の時の私に この本の事を教えてあげたかったな
怖くないんだよって。
あちら側ってこんな感じなのかな