- 本日読んだ本
- サーバントリーダーシップ/ロバート・K・グリーンリーフ
- ¥2,940
- Amazon.co.jp
準備~復習:25分
活性化 :60分
まだ読み切れていない感じではありますが、この本の感想。
リーダーよ、サーバントたれ!
ということなんですが、
サーバント つまり 奉仕者 です。
組織を率いるものが、受容と共感、倫理観や思いやりをもってメンバたちに奉仕していく。
こういうリーダーシップを発揮するリーダーがいる組織は、新しい価値の創造や既存のものにとらわれない成長を遂げる。
そして、その成長力こそが組織を常に活性化する源。
さて。余談ですが・・
この本を読んで、私の長年の疑問が解けました。
この本は別の組織の管理職が以前声高に叫んでいました。
「これからは奉仕者にならないと!」と。。。。。
確かに、その方、いろいろな人に気を使ってあの手この手を尽くすのですが、彼なりの奉仕をしていたんだろうと思います。
うーん、なのですが、それだけ。
トップとしての組織方針を示す、ということがない!のです。
そんなわけで、サーバント・リーダー、、うーん、どうなんだろう、、って思ってたんですが・・
この本を読んだら、全然違いました!笑
サーバント・リーダー なのです。
単なるサーバントではないのです。
サーバント・リーダー なのです。(しつこい!)
サーバント + リーダー なのです!!(さらにしつこい!!)
つまり、奉仕精神を持ち合わせた「リーダー」でなければならない。
リーダーシップの発揮とともに奉仕をする、この両立なんですよ~!!!!!!!
個人のイニシアティブを発揮し、自分がこうだ!と思う方向を指し示す、
と同時にそこへ向かおうとするフォロワーたちが問題を乗り越えられるよう、奉仕していく。
目指すべき方向を指さないとね!
今のリーダーシップは残念ながら少し聞きかじりのえせサーバントリーダーが多いような気がします。
(あぁ、言っちゃった・・・)
「ほめればいい」とか「お金を上げればいい」という表面的かつ外部報酬による士気向上を狙って、さもチームのモチベーションアップをしたぞ、と思っている人たち・・ 悲しい・・
本当に組織が自律的に動くのは、個人の内発的な動機が刺激され、かつ、それを受け止める度量が組織という環境にもあること。
その組織の度量をつくるのがサーバントリーダーたるリーダーの存在だと思います。
今、私が行っている活動も、小集団活動であり、ボトムアップの改善提案活動だ、と認識されることも多いです。
違うんだなぁ、これが。
ボトムアップの活動だけでは、組織の体質そのものを変化させることはできません。
それを受け止める組織の受容力アップこそが大きな大きな課題です。
サーバント・リーダーが組織のリーダークラスにいかにいるかいないか、で変わっちゃうんですよね。
小集団活動を現場のものだ、と思って「でん!」と構えている管理職のみなさん!!
小集団活動を活かすも殺すも管理職・リーダーがどうふるまっているか、にかかっていますよ~!!
フォロワーたる個人個人が会社の行く先までを見据えた改善提案を出してくることは稀。(というか、まずありません。)
そんなわけでやはり自分たちの力量のギリギリくらいまでで成長がストップしてしまいますし、改善提案も少なくなる傾向にあります。
そんなときに、
やっぱりあいつらはわかっていないのかあ・・。
ボトムアップ活動には限界があるよなぁ・・・・。
と、嘆いている暇があったら、
サーバント・リーダーとして登場し、そのチームのちょっと高めの目標を設定してあげるのです。
(まぁ、この少し高めの目標設定というのは当然チームの反発もくらうわけで、それを受け入れてもらうためには、この人の頼みだったら、という信頼感がないと本当の挑戦をしてくれません。この辺の話はまた別機会にでも投稿します・・)
そして、その(チームメンバから見たら)無謀と思える挑戦に対し、いろいろな奉仕をして、その目標達成にまで導いていく。
こんなことをやってくれるリーダーがどんどん登場してくれたら、組織は一気に活性化します
実は、私もチームは自分たちで最適な目標を設定できる、と思っていました。
しかし、この本にはチームは自分たちで最適な目標を設定できない、と書いてあります。
(大変難しい、というトーンで)
そして、今までの経験からかなり納得です。
自分たちで高い目標を設定しガンガンやっているチームは本当にレアです。
そこにはやはりサーバント・リーダーたる機能がいるのでした。
卓越した先見性、第三者的な目。
チームの一員でありながら、その目を同時に持つことは非常に難しいもの。
(だけれど、同時に持つ可能性を捨ててはいません。その可能性を探っている真っ最中です。)
(今のところの普遍的意見としては・・という意味で・・)
サーバント・リーダーはそうした局面で正しい方向に導く役割も担うのです。
さて、組織の変革を推進する立場として、いつも思っていたこと。
それは、組織の変革を考えたときに、個人の憂慮に対して配慮することは多いが、
その個人を取り巻く環境たる組織に対する配慮をすることが少ない、ということ。
個人は環境に左右されます。
置かれている環境によってよくも悪くもなったりします。同じ人間でも。
なので、組織というシステムそのものにも変革をもたらさなければいけない。
私は個人視点偏重になることなく、組織というシステムをどう変革していくか、の両輪を考えていきたいと思っています。
サーバント・リーダーが育つ環境をつくっていく、という意味で!
こういったレベルでの変化というのは短期的な成果を求める人たちからすると、何も変わっていないじゃないか!と言われることが多いです。
ですが、私はうちの会社は間違いなく少しずつ変わっている、と感じます。
色々な意見を言える雰囲気があちらこちらで見えるようになってきた。
若い人たちがイニシアティブをとりながら進めているところもある。
大きな大きな組織の中ではそれは埋もれてしまうような小さな小さな変化かもしれない。
でもそれは未来の大きな変革のための大事な大事な火種。
消してしまわぬよう、そして小さく居続けさせるようなこともないよう、私という人間の影響を少しでも発揮していきたいとあらためて思える本でした。
最後に、本当に本当に組織の本質的な変化を求めたいのならば、そういう人材が組織の内部にいなければならない。
この言葉に勇気をもらいました。
私もサーバント・リーダーになっていけるかな
少しずつ近づいていけるように頑張っていこ~と思いました
■本日のマインドマップ■