私の父は2008年3月18日に亡くなりました。
78歳でした。
私が長男を出産で実家に帰ってる間、
健康診断で、胃に10円玉くらいの癌が見つかった。
私は、すでに出産後やったので、
ゆっくりする予定を早めて慌てて嫁ぎ先に帰りました。
父が、即手術することになったので。
母は、私の出産のお世話の後、すぐに父の看病となりました。
大変やったと思います。
父が、57歳の時でした。
しばらく仕事を休んで、復帰したけど
ダメージが大きくて退職しました。
1年も働けなかったです。
その頃は年金が60歳から支給されてた時代![]()
(裏山)
術後は癌が転移することもなく
年金貰いながら、母と旅行したり大好きな釣りをしたりの悠々自適な生活を楽しんではりました。
それからかなり経った74歳の時、
喉に違和感を感じて受診。
「大きな病院で」と言われて。。。
再び癌。
食道癌でした。
普通の手術なら、癌のある食道を切って持ち上げるらしいんやけど、なんせ、胃がんの手術で胃がない。
持ち上げられるものがないからね、
食道切ってしまうので、その部分は、腸を切って繋ぐんやそうな。
肋骨も切り開き大変な手術で、
何ヶ所も切らなきゃいけなくなる。
父は、手術は断念しました。
先生は経験積みたいので、やりたかったみたいですけどね。
「切られ与三郎みたいになって、下手したらチューブ繋いで栄養入れるような生活はしたくないわ」
ってね。
抗がん剤と、放射線での治療にしました。
幸いにも癌は落ち着いて、
一時期は消えたんやけど…
癌は手強いからね、再発してしまって
結局4年間の闘病生活で亡くなったんです。
その頃は、私は仕事をしてなかったので、
2週間に一度様子を見に実家に帰ってました。
私が帰ると、食べるところを見せようと頑張って食べてましたね。
何となく分かりましたよ。
食道癌やから
喉に通りにくいらしい。
ステントを入れて膨らませたりしてましたけどね、
父が言うには、食道をサンドペーパーで
擦られてるような状態なんだそうですよ。
そりゃ食べれんわ![]()
父はニ度目の癌になってから、
ノートに日記を書いてました。
チラッと読んだことがあったけど、
闘病記なので、辛くて読めなかった記憶があります。
母が施設に入ってから、読んでみようと
そのノートを探したんやけど
どこにもない…
母は、「読むと辛すぎて…こんなの書いて残して欲しくなかった」と言ってましたので、目に付かないところに入れたのかもしれませんね。
その頃には読めなかった父の闘病記。
今私は、父が亡くなった年齢に近づいて来てるし、
自分が元気でいられる期間も
残り少なくなってると感じるので
ふと、父が書いていた日記が読みたくなった。
どんな気持ちで毎日過ごしていたんだろうか。
今更やけど、気になったんです。
うーん。。。。
でも、見つからないと言うことは、
読まなくて良いってことなんかな…
とかも思ったり。
父の食道癌は、最初の胃癌からは20年近く経ってからの発病なので、「再発」とは言わないそうです。
人生、2度も癌になるなんて、
やはり被爆者やからかなぁ。
被爆二世の私も明日は我が身![]()