私達アラカン世代のお嫁入りは大変やった。

地方によってや、家々の違いはあれど、

今ほど身軽な結婚ではなかったよ。


着物、タンス、ドレッサー、家電、布団

事細かに。

お嫁入りする家の両親へのお土産。


わずかな結納金ではとても足りない。

お給料の3ヶ月分の婚約指輪を足したとしても

女の方が支出が多い。


今更愚痴ってもしゃーないけどね。


さてさて。。。

終活のために和ダンスの整理をしましたよ。

絶対に着ないものからね。


喪服!


夏冬物ね。


今時、お葬式で着物の喪服は着ない。

私がお嫁に来た頃は、身内は着物の喪服を着る習慣があったけど、最近は家族でも着ないね。


お葬式や、お通夜の段取りのバタバタの中、

着物や長襦袢、下着、帯、小物を揃えるなんて

至難の業やし。。。


まず、私は、着物を着るのにあたっての、

紐やらなんやら何がどれだけいるのかも知らん。

長襦袢に半襟って付けるん?

それもわからん。


これさ、絶対不要。


近所の骨董品屋では、

普通の着物は、ただみたいな値段でも

引き取ってもらえるが、着物の喪服だけは

タダでも引き取ってもらえん。


捨てるしかないんよね。


黒を利用してのリメイクもね真顔

なんか、喪服というだけで、使えんよね。

まずこれから処分。


仕分けしてると…


大島出てきた!


平安絵巻が可愛くて、

呉服屋さんのウインドウの前で立ち止まって

母と眺めたやつ。



着たことない…

しつけがかかったまま。


高かったのにぃネガティブ



帯も可愛いのが。。。



染めに金糸で刺繍の凝ったやつ。

締めたことない…ネガティブ

どの着物に締めるのかも忘れた。

母さんすまんm(_ _)m



この帯も…


多分付け下げのやつ?




これは、私が短大の時の染色の授業をとっていたので染めたやつ。帯。

下手くそだけどね驚き


紅型の染色の先生が教えてくださってた。

紅型で有名な芹沢先生の本を見て型を掘り、

染めた。


左は木綿で、右はシルクの紬で染めたんやけどね。

型が複雑で細かかったので、ものすごく時間がかかってコツコツやったわ。

この授業は大好きやって、楽しみだった。


先生がめちゃ褒めてくれて、お教室に誘われたけどね、就職したから行く時間がなかったな。

行きたかったなぁ〜。


これも…


もう要らないから処分。


着物って、重いね。

ゴミ袋半分だけ入れても持ち上がりにくいほど。


勿体無いよねぇ。


喪服は他の着物とは比べて安いとはいえ、

千円単位の買い物ではないから、

揃えるだけでも洋服に比べて高価やし。


全く…

無駄な習慣があったもんやわ。


それに比べて、今の結婚は安上がりやと思う。

男も結納も出さんでいいみたいやし。

女も昔ほどの支度は要らん。



昭和の結婚はお金が掛かってたのよね。

両親に申し訳なさと感謝の気持ちで複雑や。


今、あの頃と同じ支度をしろと言われたら…

とてもじゃないけど、できないね。



昭和の親の大変さ。

よーくわかりました。


両親が生きてるうちに、

もっと「ありがとう」を言っておけばよかったなぁ…