最初に…

子育て終わって書いていますので、
これは2005年頃です。
現在の状況とは諸々違うと思いますので
ご了承下さいね。

息子は、中学2年生からサックスにハマりました。

何かにハマると、
とことん集中する子です。

夢見る夢子さんとなり、
それしか見えなくなるタイプです。

高校でも吹奏楽部に入り、
毎朝5時に起きて6時に家を出て
たった1人で朝練。

みんなが休みの時も、
たった1人で練習でした。

休むのは、試験週間と試験中のみ。

それが功をなしたか、
サックスのソロコンクールで
全国大会に進む事もできました。

息子の中で
どんどん夢が膨らんでました。

通ってた高校が音楽学校でもないのに、
事もあろうに、東京芸大を受験し、
失敗しました。

そりゃそーですよね滝汗
超難関…

その当時、日本の音大受験の
提出書類に、○○先生に師事
と、教わった先生の名前を書く欄がありました。

受験する大学の先生に師事しないと
不利と言われていました。

その先生が受験の時の審査に
かかわることもあるからです。

音楽は技術的なこともさることながら、
解釈の仕方も大事です。

普通の受験のように
間違ったからといって、
消しゴムで消せる試験ではありません。

これぞ正解!
というものはないような試験です。

なので、師事を受けた先生が
大事になってくるのです。

縦の社会なんですね。

その受験を失敗したので


どうしても行きたいなら、もう一年チャンスをあげるから、東京の○○先生に習いに行けば?


と言いましたが、息子は


○○先生の音楽性は嫌いだから、いいわー
それより、自分の感性で認められる海外で勉強したい

と、言いました。

留学。。。

考えてませんでした。

どれだけお金がかかるのか?!

色々調べました。

日本の音大に行かれるよりは
安そうでした。


なんとかなるさ!!

親子で同じ夢を見てやろうじゃないか!


若い頃はなんでもやればいい。
行けば、どう転ぶかわからないし、
自分なりに考えるだろう!

という安易な考え(ポジティブともいう)
な私たち両親ニヤニヤ

息子は他に行きたい所も
考えていたようです。

行き先は、
フランスのリヨン!!🇫🇷

リヨンの公立のコンセルヴァトワール(音楽院)


コンセルヴァトワール。。。

あまり馴染みがないですね。
フランスの芸術(舞踊、音楽など)
の教育機関です。
幼い頃から行けるみたいです。


国立はパリとリヨン。
超難関です。
日本だと、音大卒業してから
行く場合が多いみたいです。

息子は、国立はまず無理。
入りやすい方の公立に入っておいて
経験と技術を磨き、

チャンスを見て国立を受験。

と、考えていたようです。



ちなみに…

のだめカンタービレというドラマで
のだめちゃんが行くのはパリの
国立コンセルヴァトワール。

日本では指揮者の佐渡裕さんなどが
留学されていましたね。




さあ、それからというもの、
フランス語を習いに行き、
(当時、悪名高かったボッタ🌰のNOV○)



今まで見てもらってた先生の
レッスンも受け、
もちろんバイトもしてもらいました。

資金は18歳満期の学資保険から。


まず行ってみなきゃわからない!

受験の前の6月に、
6月の半ばすぎには学期が終わるので
急いで下見に行かせました。

エールフランスの
格安チケットを検索。

往復で14万くらいだったと思います。

泊まるところは、
つてを頼って
すでに留学してる方のお家に
居候させていただくことになりした。

学校も訪問し、
住む所も決めてくるように伝え、
送り出しました。

彼にとっては初めての海外旅行で、
しかも18歳一人旅。

ドゴールからの乗り継ぎもあります。


行ってこいー!

無事に着くことだけ祈りました。

   
 つづく