不安を口にする前に、より良い教育環境を求めてほしい | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

ちょっとした新聞記事から書いていきます。


そこで今回は『不安を口にする前に、より良い教育環境を求めてほしい』ということについて書いていこうと思います。



●教育は財産だ●
ちょっとパッと見『教育』とは異なった観点から書いていきますね。


一歩遅いですが、新聞記事にこんなものがありました。


『外国人起業の促進、追加検討=今月下旬から区域会議―戦略特区』


もちろんこれに対してはいろんな意見があるでしょう。


「まずは日本人の雇用の問題からしっかりしていくべきだろう!」なんてコメントもあるでしょう。


でも、ちょっと厳しめに批判を覚悟で書くなら、「なぜ誰かから何か(仕事)をもらう前提で議論をしているの?」ということです。


「もらう」以外にも「自ら創り出す」ということだって十分考えられます。


それに、自らが何かしらの専門家としての技能を身につけ、知識を身につけ、周りの誰にも負けない状況になれば別に恐くはないはずです。


もっと言えば、日本人にしかできない丁寧なサービス、知的産業を日本人が行っていき、誰にでも代替可能な仕事に関しては格安で外国人労働者に行ってもらう方が、効率的だとも考えられます。


よく言われるのは3K(「キツイ、汚い、危険」)の仕事を安い賃金で外国人にやってもらおうというものですね。


これに対して非人道的だという意見を持つ人もいるでしょう。


でも極端に言えば、仕事がなくお金がなく食べるものもなく衛生管理もできない状況の方がよっぽど非人道的です。


日本という物価の高い国で稼いでもらったお金を自国に持って帰ってもらう。


それによって自国の家族が潤い、良い生活ができる。


これは本当に素晴らしいことだと思うんですよね。


恐らく酷い事件が連続しなければ、日本人の気質から考えて、それほど酷い差別などが行われるとは思いません。


もちろんそこには落とし穴があることもわかっています。


治安の悪化、言語の壁ゆえにコミュニケーションがとれない人たちとの人間関係の構築、衛生管理など様々な問題があると思います。


でも、日本は類い稀なほど治安は良い国の1つですし、仮に移民として外国人がやってきてもインターナショナルスクールの数が増え、日本人が通う学校がローカル校という意識が高まるだけで、特段大きな問題は起こらないでしょう。


衛生管理も最終的に日本の質があれば全く問題にならないはずです。


ただもっと大きな問題があります。


それは『現時点で日本人にしかできない丁寧なサービスもできなければ、専門的な技術や知識も何もない人にとっては非常にツラい環境が待っている』ということです。


そこで僕の本題である『教育』に話を戻してきたいと思います。


確かに教育というのは無形です。


無形だからこそ成果を具体的に目にすることは難しいですし、それゆえに継続したやる気というのも難しいと思います。


しかし、逆に言えば無形だからこそいくらでもしようがあるとも言えますよね。


もし、現状で丁寧なサービスができないならそれを勉強すればいい。


もし、専門的技術や知識を何も持っていないならそれを勉強すればいいわけです。


そして、そういった『学ぶ環境』というのは日本には驚くほど多く存在しています。


もちろん勉強している間はツライでしょう。しんどいでしょう。


でも、そのツライ期間を抜け、自分にしかできないゾーンに入ってしまえば、稼ぐことなんて無限にできると言っても過言ではないくらいできます。


そしてそれを下支えするのが『教育』だと思います。


「日本人の職が減ってしまう!」とか「日本人の賃金が上がらないのでは?」という不安を言う前に、自らの能力を上げることに注力すべきだと思います。


それによって、自分が自ら賃金を上げる努力をすべきだと思います。


変に不安を口にするくらいなら、それと同程度「日本にはまだまだ日本人をレベル高く教育環境が整っていないから、もっと整えて!」なんて意見を期待したいですね。


僕は受験教育といった狭い世界で戦っている人間ですが、もっと広い意味での『教育』が充実することを期待するばかりです。