大学受験 英語勉強法〜センター英文法(2007年度本試③)/解説編〜 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

前回『センター試験』の2007年・本試、その問7~問9の問題を示しましたので、今回はその解説を行っていきますね。

問7.It (   ) for Mary to learn that her bike had been stolen.
 ① has shocked    ② shocked
 ③ was shocked    ④ was shocking


《解説》
感情動詞の働きを問う問題。

まず文全体としては、Itが仮Sとなり、その真Sがfor Mary to learn ...となっている。この"for 名詞 to do ..."はto不定詞の意味上のSを表す形であり、「名詞が~する」と訳せば良い。

そうすると、今回のSは「メアリーが自転車が盗まれたと知ったこと」という『出来事』となり、『人』か『もの』かで言えば『ものS』となる。

感情動詞は『人S⇒doneなどの受け身/ものS⇒doingなどの能動』となるので、④was shockingが正解。

なお、①や②も能動にはなっているが、shock自体は他動詞なので、後ろにO(=名詞)が必要なので、ここでは×。

問8.My sister insisted (   ) the problem by myself.
 ① me to solve    ② on me to solve
 ③ on my solving   ④ that I should be solved


《解説》
insistの語法を問う問題。

insistは後ろにthat節を伴うか、insist on (one's) doingという形をとるか。この時点で①や②は×と判断できる。

残った③と④が勝負だが、③はsolvingと『能動』になっているのに対して、④はbe solvedと『受動』になっている。

今回は空所の後ろにthe problemと名詞があることより、これがsolveのOになると判断できる。よって『受動』である④は×であり、③on my solvingが正解と判断できる。

問9.You should write down Satsuki’s number (   ) you forget it.
 ① in case      ② in the case
 ③ so far as     ④ so long as


《解説》
熟語化している接続詞の意味を問う問題。

まず②in the caseは接続詞としては存在しないので×。

③so far as SV ... = as far as SV ...は「~する範囲内では」という意味に近い「~する限り」であり、入試上頻出の形式としては"as far as S is concerned"「Sに関する限りでは」、"as far as S know"「Sが知っている限りでは」という意味が頻出。

また、④so long as SV ...=as long as SV ...は「~するという条件では」という意味に近い「~する限り」であり、ざっくり言えばifに近い意味となる。

今回、上記の③、④はともに意味が成立しないので×と判断できる。

よって、①in caseが正解。このin case SV ...は「~した場合に備えて」という意味で、「~するといけないから」などと訳したりもするもの。