親はどこまで子供の勉強に関与すべきか | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

子供に「勉強しなさい!」と言ってしまうのは親の性ではないかなと思います。


そこで今回は『親はどこまで子供の勉強に関与すべきか』ということについて書いていこうと思います。



●背中で見せ、環境を整える●
親がどこまで子供の勉強に、入試に関与していくべきか、というのはいつの時代も難しい問題ですよね。


僕は親ではないですから、親になったときにどれほど子供の教育に関心が出るものなのかはわかりません。


しかし、いろんな親と子供の関係を見てきて思うのは、世間でよく言われるように『子供が勉強をしていく環境だけ整え、過度に親が関与したり干渉しない方がうまくいく』ということです。


確かに勉強しない子供を見ると「勉強しなさい!」と言いたくなるものです。


僕も思います(笑)


ただ、もしかしたら「本人の中では頑張っているつもりだけど、周りから見ればそうは見えない」という状況かもしれません。


そうした状況で、「勉強しなさい!」と言われるとイラッとしてしまうと思います。


また「なぜ勉強する必要があるの?」と漠然とでも思っていると、なかなかやる気も継続しないと思います。


そういった意味では、確かに『環境を整える』ことは必要だと思います。


ここで言う『環境を整える』というのは、『勉強することによってどのような意味が得られるのかを示してあげること』だったり、『勉強道具に関してはお金を惜しまず投入できるようにすること』だと思います。


前者は言うまでもありません。


やはり全く目標がない状況で歩んでいくことは非常に難しいと思います。


正直言って、単に「大学に入るため」という程度の目標であれば、すぐに息が切れてしまう可能性があります。


それが「大学に入った後にこういうことをしたい」とか「大学を出た後こういうことをしたい」などのもっと遠くの目標を見つけることができれば、頑張れる度合いがずいぶん上がるように思います。


また、後者も重要ですね。


もちろん家庭環境によっては教育にお金をかけることが難しい場合もあると思います。


それでも最低限、絶対必要なものに関しては惜しまないということは必要だと思います。


必ずしも道具が良いから勉強が進むというわけではありませんが、
一部にそういった要素はあると思います。


使いやすいものだからついつい使ってしまう、愛着のある昔から使っているものだからついつい使ってしまうというのも人間心情としてはあって当然だと思います。


やはり、最低限の道具に関する投資というのは必要ではないかと思います。


逆に言えば、こういったことに関しては親は積極的に関与すべきなのではないかなと思います。


もちろんこのようにしたからといって子供が勉強するわけではないと思います。


それでも勉強は『自分の意志に基づき、自力本願でするもの』だと思います。


上記のような『環境』を整えたにも関わらず勉強に向かっていかない姿を見て、「勉強しなさい!」と言っても子供には伝わらない可能性が高いと思います。


なかなか難しい問題だとは思いますが、『親が学ぶ素晴らしさを背中で見せ、子供が積極的に勉強できる環境を整える』ことが非常に重要ではないかなと思いますね!