官僚になっていく後輩の熱き言葉 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

先日『卒業生が臨む次の道。就活に臨む姿に活力をもらう』という記事を書いていきました。


今回はそれに続いて『官僚になっていく後輩の熱き言葉』について書いていこうと思います。

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●官僚になっても今までの経験を忘れない●
僕が出講している塾には大学生のバイト講師も多数存在しています。


僕自身は、こういった講師になる人たちを採用する場面にも参加したりもしますし、採用後の教育担当になったりもします。


そんな中、ある1人の講師がもう少しで引退を迎えます。


引退とは言っても、あくまで塾講師としての引退です。


これからは官僚として生きていくことになります。


この子は、小学校の頃から官僚になりたいと思っていたようで、それ以降も一切ブレることなく高校まではいきました。


しかし、大学に入り、塾講師としての活動も始め、思いが変わる場面に出くわします。


塾講師の世界は『実力世界』です。


別に人を集めることがすべてではありませんが、何らかの実力を持っていなければ登り詰めていくことはできません。


それはたとえバイト講師といえども同じなんですね。


それに塾側からすれば「信頼できない講師にではなく、信頼できる講師に仕事を依頼したい」と考えるのは当然なわけです。


そうすると必然的に『実力世界』はバイトの講師にも及んでいくことになります。


正直言って、すべてのバイト講師が大学卒業のときまで塾講師としてやっていけるわけではありません。


中には「もう無理だな…」と思われ、いなくなっていった講師もいます。


大学生にとって「クビ」を宣告されることは酷なことでしょう。


それも大きなミスをしたという自覚がほぼなくても、こちらが要求する塾講師としてのレベルに到達しなかったが故にクビになるなんてことは、かなり厳しいことだと思います。


しかし、それでも「ダメなものはダメ」と容赦なく切っていきます。


何せあまりに質の悪い講師を置いておくことは、その講師に習う生徒の人生にも大きく影響を及ぼすことにつながってしまいます。


その結果、生徒たちの人生が悪い方に向かってしまってはいけません。


これは僕の勝手な思いかもしれませんが、「塾講師といえども人の人生の一端に関与しているんだという意識を持つことが必要不可欠だ」と思っています。


そして、こういった思いを、少なくとも僕が教育担当になった大学生には理解してもらい、体現してもらえるところまでになってもらいます。


でも、これは僕が担当した大学生だけではないんですね。


かつて僕が教育担当についたり、何年か一緒の職場にいることで僕の思考に触れた講師が、今度は新しく入ってきた大学生の教育担当になったりしています。


そういった講師からまた新しい講師へ…と徐々に下へ下へと思考が伝わっていきます。


こんな環境下で影響を受けた子が今回引退を迎える子なんですね。


こういった世界で働いてると、今まで「国のために黙々と働いてくんだ!」と心に決めていたものが、「実力世界で働くのもおもしろいのかな…」なんて誘惑に駆られそうになります。


しかし、最終的にはそういった思いを断ち切り、「やっぱり国のために働きたいんだ!」という強い思いを確認し、その道へ向かっていきます。


最終的には自分とはずいぶん違った世界に行くことになりますが、きっと行く先には僕の同級生も多数いることでしょう(笑)


また別の世界でも奮闘してい欲しいと思います。


最後にその講師が言った言葉を。


『大学時代にチャレンジしなかったら、いつするんですか?


大学時代にチャレンジせず、なあなと暮らしてしまった人がどうやって社会人になってチャレンジができるんですか? 


きっと怖くてチャレンジなんてできないと思います。


でも僕は大学時代にこの塾という場でチャレンジさせてもらいました。


だからこそ、これから社会人になっても積極的にチャレンジしていこうと思います』