自分に期待するという言葉が言えるまで鍛え続ける | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

前回『1回で習得できるなんて過信は捨ててしまう』ということについて書いていきました。


その続きの内容として『自分に期待するという言葉が言えるまで鍛え続ける』ということについて書いていこうと思います。

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●不安は前に進んでいるからこそ感じる●
以前書いたように、僕は自分自身ではポジティブな発想を持っている方だと思っています。


しかし、そのスタートは「こんなことが起こったらどうするのか?」という危機意識を持った、マイナスに見えるところにあるということも同時に書いていきました。


まぁこのスタート地点に対していろいろ思うところはあると思いますが、僕はこれで良いと思っています。


もちろん常にプラスマイナスゼロのところからスタートするように考えられる人もいるでしょうし、プラスからスタートして考える人もいると思います。


正直スタート地点がどこであっても構わないと思っています。


ただ1つ言えること、それは『大きな難関に向かうとき、自分自身に期待していると言えるほどにまで鍛えていくことが必要だ』ということです。


僕が担当している受験生なら、受験が近づくに従って「まだまだできていないことがある。本当にそれが本番までに間に合うか不安でしかない」ということをよく言います。


これは自分自身も含めて、肝に銘じるべきだと思うので、あえて何度でも書きます。


それは『不安になるのは先に進んでいるから。本当に歩んでいるから。何もしていない人は不安すら感じない』ということです。


例えば浪人生になっても大きく2派に分かれます。


前年の雪辱に燃え、「せっかく1年遠回りしなさいということになったのだから、その分だけ何かを得ていこう」という気合いに満ち溢れているタイプ。


また、浪人しながらも、「今年1年間過ごしているし、何とかなるんちゃう?」なんて気楽に考えているだけで、行動を伴わないダメダメなタイプ。


本当にキレイに2派に分かれます。


予備校なんて高校じゃないだけあって、休んだから文句を言われるわけでも、親に連絡がいくわけでもありません。


そんな予備校でも、最近はそういった「連絡」がなされるようになってきているくらいですが…。


とはいえ、絶対的な拘束がないため、授業に出るか出ないかも本人任せなわけですね。


その結果、予備校では『上のクラスの子たちはほとんど完璧に出席する、下のクラスに行けば行くほど出席しなくなっていく』という現象が発生します。


また、来ているものの、ちゃんと授業を受けていない生徒なんて腐るほどいます。


下位層で100人くらいの大クラスの授業ともなると、最終的にこの時期には半分くらいしか来ないことも多々あります。


担当の講師が酷ければ、下手したら2割も来ないことだってあります。


その一方で上位クラスの方は、積極的に質問にも相談にも行くという姿勢も見て取れます。


こういったところに『決定的なまでの差』というのが生まれています。


上位クラスの子たちは「自分がなぜ去年落ちてしまったのか。どういうことをしていけば良いのか。でもその理想にまだまだ到達できていないこと」、こういったことを理解しているわけですね。


そして不安を感じる。だからこそ不安を解消するための行動に出るわけです。


これが積極性となって現れます。


しかし、下位クラスの子たちの中にも、上位クラスの子のような「意気込み」を持った子はいるにはいますが、かなり数は少ないのが現実です。


浪人してなお心のどこかに『根拠なき希望』があるわけです。


正直こんな希望なんてちっぽけすぎて武器にも何にもなりません。


でも、本気で戦ってきた子には少しずつですが、『自分自身の現状に対して不安を感じ、襲ってくるプレッシャーに潰されそうになるが、それに打ち勝てそうな根拠のある自信』を持てる子が出てきます。


もっと言えば、最終的には『「去年までの自分とは違うのだから、今年はいけるはず」と思える自分に対する期待感』を持てるところまで行き着く子もいます。


いや、そういったところに行き着いてほしいのです。


何か大きな壁を越えるための直前期になっているとき、まだ不安の方が大きいかもしれません。


でも、そこで止まってしまったら不安のまま終わってしまいます。


そこからもう一歩出て、『自分に対する期待』を持てる状況になるまで鍛えていってほしいと思いますね!