1回で習得できるなんて過信は捨ててしまう | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

これはどちらかと言えば、これから本格的に勉強を始める人向きのコメントかもしれませんが、ちょっと書いていこうと思います。


そこで今回は『1回で習得できるなんて過信は捨ててしまう』ということについて書いていこうと思います。

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●自分自身をポジティブに捉える●
例えば、英語であれば英単語を覚える際、いくら気合いを込めても、いくら何回も書いてもすぐに身に付いたりはしません。


それは脳が覚えるまでに、1ヶ月の審査期間を設けているからですね。


その審査期間中に何度も見ることによって「これは必要だ!」と脳が判断すれば、長期記憶側へ移動するわけです。


ということは、1回だけ見たところで覚えてしまうわけがないのです。


だからこそ、「なんで自分はこんなに忘れっぽいんだ…」なんてヘコむことは無意味で、むしろ「こんだけかもしれないけど、少しは覚えているじゃないか!」と喜びを感じるべきです。


また、英文法を身につけるとき。


これも1回参考書やら説明書を読んだところで身に付くわけがありません。


何度も何度も解いて、解説を読んで、自分の中で確実に使えるようになるまで、しっかり論理を構成していく必要があるわけです。


受験の世界には『頻出問題』と呼ばれるものがあります。


じゃあなぜみんな出る可能性が高いと知っているものを、あえて入試などで出すのでしょう?


それは『いくら頻出にしても、それでもなお間違える人がたくさんいるから』です。


つまり『頻出問題』と言っているものですら、1回では習得なんてできないわけですね。


何でもそうですけど、「自分は何でこんなに吸収しないんだ…もっと頭が良ければ…」なんて悔やんでも仕方ないと思います。


確かに恐ろしく吸収の速い人間もいます。


僕の同級生にも、そりゃもう信じがたいくらい吸収が速い人はいます。


でもそんな存在は稀なわけです。


先にも述べたように『自分を卑下してヘコむのではなく、少しでも覚えられていること、習得できていることに喜びを感じていくこと』が重要です。


そして何より『1度で身に付く人間なんてほとんどいない。いかに繰り返し見た、習得しようとした回数が多いかが勝負だ』という意識を強く持つことが重要です。


もちろん勉強にもセンスはあると思っています。


でもそのセンスを努力でカバーできるところはいくらでもあります。


そして、その努力でカバーできる入試、試験、資格はいくらでもあります。


まずは自分を卑下することをやめ、好意的に捉えるようにしていきたいですね!