全体像を見るために英文法を学ぶ | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

前回前回『リスニング』と『スピーキング』に関する触りを書いていきました。今回は『英文法』という観点から書いていこうと思います。


そこで今回は『全体像を見るために英文法を学ぶ』ということについて書いていこうと思います。

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●英文法をアウトプットして学ぶ●
よく言われる残念すぎる話として、「ネイティブは英文法なんて気にしていないんだから、英文法から学ばなくていいんだ!」なんて話があります。


まぁ言っている意味はわかりますね。


でもこれは、例えば「生成文法」という言語学の一理論から見ても、「認知文法」という言語学の一理論から見ても馬鹿らしいコメントです。


もちろん僕たちは自分たちの母語に関して、文法を意識しては話していません。


それは当然と言えば当然で、生まれた瞬間、いやその前からかもしれませんが、その時からひたすらに母語の習得のために脳が活動します。


その中で自分の母語がどういった文法かを学び、それに応じてさらに言語能力を高めていくわけです。


だからこそ、文法なんて気にしなくても、自然と正しい文法で話すことができるようになっていくわけですね。


それでもやはり「敬語」のような、生まれた瞬間からは頻繁には聞かないものは別途学んでいかないと、なかなか使えるようにならないわけです。


ということは、こういった「敬語」といった分野を文法と呼ぶとすれば、やはり文法は学ぶ必要があるわけですね。


つまり、『ネイティブは英文法なんて気にしていないんだ!』というコメントは無知を示しているに過ぎないように思います。


だって、文法が無意識に使えるように、脳が必死に幼児期に言語を意識的に吸収しているのだから。


逆に言えば、僕たちは『ネイティブではない言語に対しては、どうしても文法を学んでいく必要がある』ということです。


ただし、「文法なんて気にせずとも、話せさえすればいいや~」という場合は別ですけどね…。


では文法を学ぶ際、何をしていくのか。


これは、シンプルに文法書を読みながら理解するところから始めてもいいですし、問題を解きながら、すなわちアウトプットしながら確認していってもいいですね。


受験生のように、センター試験用や私大入試用に勉強するなら、それ用の問題集をこなしていくのが良いでしょう。


社会人や、受験生でももうちょっと本質的なところから理解していきたい人なら、それ用の問題集をこなしていくのが良いでしょう。


個人的には『マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編)』あたりも面白いと思いますね!




正直文法問題がテストに出るかどうかに関わらず、アウトプットしながら知識を確認していくことは重要です。


ただし、文法を確認するために必ずしも文法問題集をやらなければならないわけではありません。


読解や英作文に触れることによって確認することもできます。


ただ、どうしても多種多様な文法全部に触れるには時間がかかりすぎるように思います。


ならば、文法に特化したものをやっていくことによって学んでいった方が、結果的に全体像が早く見えてくるのではないかと思います。


それに1度大きな全体像が見えた後で詳細を詰めていく方が、吸収が早くなるのも確かです。


なので、そういった意味でもザクッと文法全範囲をアウトプットしながら身につけることをオススメしたいですね!