事前に可能な限り自分を追い込み、焦りや緊張を我が物にする | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

僕の生徒にも力はあれどメンタル面が弱く実力をなかなか発揮できない子がいます。


そこで今回は『事前に可能な限り自分を追い込み、焦りや緊張を我が物にする』ということについて書いていこうと思います。

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●緊張は誰でもするもの、されど準備は誰もがはしないもの●
受験指導をしていて、どうしても毎年出会ってしまうタイプの人がいます。


それは『本番に極めて弱い、メンタルが弱い人』です。


正直これに対する解決策はまだ僕自身の中ではっきりしていません。


自分なりに思うところはあるものの、最終的には本人がいかにクリアーしてくれるかにかかっているからです。


例えば1つ、まず前提として思うことは、『自分の人生が決まるかもしれない状況で、緊張せずに普段通りいけると思うな』ということです。


中には強心臓の人もいて、全く動じず、何も変化することなく淡々と行っていくことができる人もいます。


でも、これはいわゆる「例外」だと思います。


ほとんどの人は『自分の人生を決めるかもしれない状況になれば緊張はするし、その結果思い通りの行動はとれない』と思います。


でもそれでもその課題・難関をクリアーしていく必要があるわけですね。


であれば、手っ取り早いのは、『たとえ緊張して自分の80%、いや50%しか出なくてもクリアーしていくだけの実力を付ける』ということですね。


何も勝負事すべてが、「クリアーできるかどうか不明だが、クリアーしたら素晴らしい」というキワキワのものばかりではありません。


「勝算はかなり高い確率であり、それを勝つべくして勝っていく」、これだって立派な勝負です。


こういった戦う場の選択自体も自分の性格に合わせていく必要があります。


それでもなお、「緊張し実力通りを出すことができない」というところからはなかなか逃げることができません。


そこでやはり『メンタル面を鍛えていく』という根本治療とも言えるものが必要になってくると思います。


そこで「なぜ緊張し実力通りが発揮できないのか?」ということを考えていくと、試験という場であれば、『制限時間』というのが大きなファクターになってきます。


もちろん「これで合格しなければならない」という、自ら大袈裟にしてしまった義務感が緊張感につながるということもありますが…。


そこで普段から勉強する際に『制限時間を最大限削って、常に追い込んで試験に臨む形を作り出す』ということが必要になってくると思います。


例えば僕が高校時代にやっていたことで言うと、センター試験対策として、駿台のマーク模試(本番よりも難しい)の数学を45分(本来の制限時間は60分)で解き切るということです。


先日書いたように、僕自身は『見直しは全部終わってからするのではなく、各パーツごとでやっていき、ミスを早急に直しながら進めていくタイプ』です。


よって、このように制限時間が厳しい場合は、このような逐次の見直しの実施も難しくなってきますから、どのパーツでも毎回正確である必要が出てきます。


そうすると、必然的により高い学力が必要になってくるわけですね。緊張感も増してきます。


もちろん最初はすぐに満点なんて出ないかもしれません。


でもこういった切羽詰まった状況に追い込んでいくことによって、より集中力は増し、徐々に緊張感などを気にしている場合ではなくなってきます。


もちろん答えが合わないときは焦ります。


でも、その焦りも何度も経験しているうちに慣れてきます。


こうすることによって僕は徹底的に自分を追い込むことをしていました。


こういった自分の追い込み方は普段からしている場合もありますよね。


締め切りまで時間がなくて切羽詰まっているとき、緊張感なんてどっかにいってしまって、ひたすら集中するという場面に出くわすことも多いと思います。


それと同じようなものですね。


正直、例えば模擬試験会場に行ってから「今日は緊張感を持って臨もう」なんて思ったって遅いです。


もう試験が始まる前に勝敗は決まっているわけです。


まだまだいろんな解決策はあると思いますが、メンタル面が弱いと思う人は、まず可能な限り自分を追い込み、勝負する場面に出くわす前に勝敗を決められるようにしていきたいですね!