京大の過去問をフル活用して真に価値あるレベルにまで高めていく | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

不安がよぎるほど、今やっていること以外に目を向けたくなりますよね。


そこで今回は『本当に価値あるものを、真に価値あるレベルにまで高める重要性』について書いていこうと思います。

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●つまみ食いせず、しっかり味わう●
徐々に寒くなってき、本格的にラストスパートをかけるべき直前期が近いことを暗示する時期になってきました。


生徒も徐々にセンター試験のことを本気で気にし始め、センター試験後のことも気にし始めています。


僕は英語を担当していて、京大クラスも担当していますから、『京大英語』なるものがあるわけです。


基本的にこの『京大英語』、過去問を中心に扱っています。


高3生ですから、まだやったことのない過去問はいっぱいあるわけですね。


これを1年間通してひたすらやっていきます。


読解は1回の授業につき1題(1年分の半分)ですけど、英作文の方は2題(1年分全部)扱っていきますから、1年間通したら30年分以上は扱っていくことになります。


正直これだけ徹底的に京大の問題に触れていけば、難しいとか簡単とかそんな陳腐な言葉では説明できないほど京大に精通していきます。


どういったタイプの問題が好きなのか、何を求めているのか、それが非常にわかりやすい形でわかってきます。


ただ受験生です。これだけやっても不安は不安なんですよね。


この不安をいかにして解消していくのか、これが重要になってきます。


とはいえ、僕は不安を消すための手助けはできますが、実際に消すのは生徒たち本人の行動によってであることは言うまでもありません。


本気で京大を目指し、ここまで約半年やってきた合格する可能性を十分に持っている子たちですから、良くも悪くも読解力というのは、ここから大きな成長は見込めません。


ですが、まだまだ大量にやっているはずの英作文に関しては伸びる余地が大きくある子が多いんですね。


そこでよく言われます。「英作文ってこれから何をやってけばいいですか?」と。


でも必ず僕は同じ答えをします。


それは『まずは今までにやってきている京大英語で扱った問題をしっかり書けるようにしていこう』というものです。


もちろん英作文は翻訳ではありませんが、それでも複数の解答が発生する問題形態です。


よって、僕も複数の解答を紹介しますし、詳しい使い分けを知っている方が良い表現や単語に関しては掘り下げて紹介しています。


そうすると、生徒たちが手にしている情報量というのは相当な量になるんですね。


じゃあ、こんな大量な情報を正確に理解し、使いこなせるまでになっているかと言われると、なかなかイエスとは言えないのが本音だと思います。


やはり本当に身につけるためには『徹底してアウトプットする』ということが必要になってきます。


でも、まだまだ同じ問題であったとしても、『徹底したアウトプット』はできていない子がほとんど、いや全員だと思います。


なら他に手を広げるのではなく、京大マニアになり、そして僕が入試において必要と思い広げた情報を正確に記憶し、実際に書けるように徹底的にアウトプットしていくことが何よりも先決だと思います。


だって、正しく書ける英文が100文なのと、曖昧にしか書けない英文が500文なら、僕は前者の方がはるかに良いと思うからです。


でもこれって何でもそうですよね。


本当に価値あるものを、本当に価値あるレベルにまで習得することはかなり難しいものです。


そして、習得するまでの過程が厳しいがために、ついつい「他にもっとてっとり早く習得できるものはないのかな?」なんて邪心が入ってきます。


でもそんなことをしても結局は遠回りをする上に、習得できるレベルは低いものとなってしまうことが世の常ですね。


なら『本当に価値あるものを、正確に習得できるまで徹底的にアウトプットして繰り返す』ということが何より重要だと思います。


僕自身も自戒の念を込めて、これを再確認し、精進していきたいですね!