脳の癖や働きをフル活用して効率良く暗記する | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

僕は『暗記』が大嫌いです。でも覚えるべきことは覚えるしかありません。


そこで今回は『脳の癖や働きをフル活用して効率良く暗記する』ということについて書いていこうと思います。

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●なんだかんだ言って脳を活用できたかが勝負●
前回『声に出して何度でもブツブツ言う』ことによって少しでも短期間に習得するようにするという話を書いていきました。


それに少々関連して『暗記』ということについても書いていこうと思います。


暗記を少しでも効率良くするためにはどのように行動していけばいいのでしょうか?


これはブツブツ言うことによって習得を早めようとすることともつながってきますが、『いかに脳を効率良く使うか』ということが重要になってくると思います。


いくら気持ち的に覚えそうな気がしても、実際に脳が動いてなければ頭には入ってこないわけです。


となると、僕たちが暗記をするためにとるべき行動は『脳をどのように使えば効率良く覚えてくれるのかを意識して行っていく』必要があります。


僕たちはすべてのことを長期記憶として脳に留めているわけではありません。


そんなことをしたら大変です。


誰かが走っているシーンを見て、その残像まですべて頭野中に残ってしまったら、日常生活が非常にツラいものになってしまいます。


ということは、本当に一瞬のうちに消えてしまう記憶があるということですよね。その行動が実際にあったことはわかるという程度の記憶です。


また、「後でメモっとこー」と思って一時的に覚えておく、こういった記憶だってあります。


これらとは全く別に5年も10年も前のことを覚えている。こんな長期記憶もあるわけです。


すなわち、人間の記憶には一言ではまとめられないくらい、記憶していられる時間に差のある記憶体系があるわけですね。


さて、今回僕がここで書いている『暗記』というのは、最後に書いたような、かなりの長期間記憶として残しておきたいがためにするものという認識をしてもらうと良いと思います。


じゃあ、具体的に何をするのか。


これはひとえに『何度でもペラペラ見ていって、長期記憶するまでの1ヶ月間それを徹底する』ということです。


僕たちは長期記憶にするために「海馬」を使っています。


この海馬自体は「1ヶ月の審査期間」を設けて、脳に留めておくべき記憶かどうかの確認をしています。


その1ヶ月のうちに、「いかにその事項が重要か」ということを回数でもって脳に示す必要があります。


逆に言えば、脳に「この事項は重要だ!」と思わせるべく『何度でも繰り返し見る』ことを徹底すれば、僕たちの心理面とは無関係に脳は重要だと感じてくれます。


僕たちの目指すところは『いかに脳を使うのか』。


であれば、暗記したい項目を何度でも飽きるほど1ヶ月間見続ければ良いということですね。


まぁもちろん無意識かのごとくぼーっと見るよりかは、「これを覚えるぞ!」と思い込んで見た方が脳もそういった動きになるでしょうから、完全に心理面とは無関係ではないですけどね(笑)


ただ注意しなければならないのは、あくまで『重視すべきは見た回数』であって、決して『見た時間』ではないということです。


いくら時間をかけて丹念に覚えようとしても、結局回数が少なければ意味がないですからね。


この点を忘れないようにして取り組んでほしいと思います。