聞き流すだけじゃダメ。実際に英語を口に出して使ってみることが話せるようになる唯一の道 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

前回「英語を話せるようになるにはどうしたらいいですか?」と聞かれる質問に答えるための前準備の話をずいぶんしてしまいました。


そこで今回は『聞き流すだけじゃダメ。実際に英語を口に出して使ってみることが話せるようになる唯一の道』ということについて書いていこうと思います。

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●話すことで伝わることで喜びを感じる●
前回確かにずいぶん前置きの話が長くなってしまいました。


でも率直に思ったことでもあり、それに対して様々なコメントも頂き、改めて考えることができました。


ありがとうございます!


さてやっとこさ本題です(笑)


それが先に書いた「英語を話せるようになるにはどうしたらいいですか?」という質問に関する答えです。


正直僕からの答えは1つしかありません。


「ただひたすらに使えばいいやん、どんどん話していけばいいやん」というものです。


正直身も蓋もないことはわかっています。


でもこれが真理ではないかと思っています。テクニックなんてないと思っています。


ただ、決して僕はよくコマーシャルでやっているような「スピー○ラーニ○グ」のようなことを言う気はありません。


「ただ聞き流すだけで英語が聞けるようになる!話せるようになる!」なんて。


僕たち人間は年を重ねるのと共に、様々な能力を失い、また異なった能力を身に付けていく生命体です。


例えば言語に関しては、小さい頃からネイティブスピーカーの発音をひたすらに聞いていれば、そのような発音をすることができるようになります。


それは僕たちが日本語の発音をできるのと同じことですね。


ただ残念ながら、この能力をずっと持っているわけではありません。


10歳を越え、12歳くらいになると、こういった能力は失われていきます。


これと共に理解するための体系も変化していきます。


それまでは音としての認識が優先順位として高かったものが、論理を活用しての認識が優先順位として高まってくるのです。


その結果として、中学の英語では英文法の勉強を行っていくわけですね。


ただそれだけでは言語に対する経験値があまりに少ないので、ドリルのような演習用教材で徹底的に反復して身に付けていくわけです。


やはり、脳が論理を活用して認識するのを優先順位として上げてきても、そんなすぐは完璧には変わらないのですね。


そういった意味では、日本の英文法をベースにしての勉強は理にかなっている側面もあるわけです。


これは感情論ではなく、客観的な話なので、認めざるを得ない事実なわけですね。


逆に言えば、僕たちは12歳あたりをすぎると、単に音を聞き流しているだけでは聞けるようにもならないですし、話せるようにもなりません。


だって脳がそういった能力を失っていますから。


ということは「英語をどんどん聞き流せ!そうすれば聞こえるようにも話せるようにもなる!」なんてことはないわけです。


ただこれは言えます。『英語をどんどん聞け!そしてどんどん口に出して実際に使っていけ!そうすれば聞けるようにも話せるようにもなる!』ということです。


英語はスポーツみたいなもんです。


もっと言えば、どんな言語もスポーツみたいなもんです。


筋トレをして特定の筋肉を鍛えればそこが強化されていくのと同じように、ひたすら口に出して使っていけば、そういった能力が強化されていくわけです。


なので、「英語を話せるようになるにはどうしたらいいですか?」と聞く前に「まずは実際に使ってみる」ことをオススメしたいですね。


日本国内でもですが、海外で外国人に道を聞かれたりして答えられたら嬉しいじゃないですか。


7年後、東京オリンピックがあるときに、外国人に道を聞かれてそそくさと逃げてしまうのではなく、自信を持って答えられたら嬉しいじゃないですか。


そんなときちょっとくらい文法がわからなくたって、単語がわからなくたっていいじゃないですか。


実際に相手が求めていることのほんの一端でも答えることができ、そして感謝される、それだけで十分嬉しいじゃないですか。


まずはそんな喜びを感じるためにも英語を口に出して使ってみましょ。


それが何よりも大きな一歩じゃないかなと思います。