生徒になぜ勉強しているのかを再確認してもらうためのキッカケ提供 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

中3生を担当しながら最近気になることがあります。


そこで今回は『生徒になぜ勉強しているのかを再確認してもらうためのキッカケ提供』について書いていこうと思います。

$教育に生きる! 灘高&京大卒 塾講師が、グローバル化社会を生き抜く人材を本気で養成するブログ


●自身の経験からキッカケの重要性を再考する●
僕は中学受験をして見事なまでに失敗した経験を持っています。


そこから高校受験でリベンジをすべく努力しました。


それこそ『365日×3年間』1日も遊ぶことなく、ひたすら勉強をしていました


でも不思議なもので全くツラさなど感じなかったですし、むしろライバルと言える存在と切磋琢磨している気持ちがどこか心地よかったのです。


その結果、『灘高』という世間的にもよく知られている高校に入ることができました。


その当時僕は京大医学部志望でした。


厳密には「医者志望+京大好き」という想いを合計した結果京大医学部志望だったというのが正しいですね。


医者志望という思いは10歳くらいからずっと思っており、最終的には高2の終わりまでずっと思っていました。


なので、高校受験をするときには、その当時から京大医学部合格者の多かった灘高に興味を持ち、受験するに至ったのです。


そして、そんな中なんとか合格できました。


このような経緯ゆえ、中学時代は常に『新しく学ぶこと』に対して貪欲だったと思います。


僕のイメージでは、進学校の子たちは基本的に『知的好奇心が旺盛だ』というのがあります。


知的好奇心というのは決して勉強だけに限らないと思います。


自分が知りうるすべてのことが知的好奇心の対象となると思うのです。


ただ、時期によってはこんな思考回路が崩れてしまうこともあると思います。


正直僕も高校受験が終わった後で1回、「燃え尽き症候群」のような状況になったことがあります。


中学時代の3年間、自分ができうる最大限のパワーで勉強をしていたと思います。


その結果、長年の目標であった高校入試でのリベンジが達成されてしまうと、「少しのんびりしたいな」なんて気持ちになり、知的好奇心も少し落ちてしまったのです。


正直こうなってしまうと元の自分に復帰するのは非常に困難になってきます。


別に「遊ぶことがむちゃくちゃ楽しい」なんてことはなかったですが、「勉強以外のことをしてみたい」なんて思いになっていたことは否定できません。


勉強はしていたものの、どうも身が入らない。結果として身に付く度合いも低い。そんな負の循環に入ってしまっていました。


ここから復帰するにはどうしたらいいのか。


だんだんそれを考えるようになってきました。


結局そこで至ったのが『自分にとってどうしても譲れないものは何か』『譲れないもので勉強することでしか達成できないものは何か』を考えることでした。


そこでふと思い出したんですね。なぜ医者になりたいと思ったのかの根本的な心理を。


それは『自分を犠牲にしても人の役に立てる、そんな仕事に就きたい』という想いでした。


よくよく考えれば小学校の頃からなぜかこのような想いを持っていました。


そしてその想いは高校生時代も心の底では変わらず持ち続けていました。


そして今僕はこの『塾講師・予備校講師』という仕事に就いています。


ただ、最近ちょっと気になることがあります。


それは中3生とはいえ、世間的には超が付くほどの進学校の子にも関わらず、驚くほど知的好奇心がない子が多数見て取れるのです。


それもこの学年の同じ中学の子の共通の特徴なのです。


もしかしたら僕の気付かないところで知的好奇心を持っているのかもしれません。


でも、僕が気付く限りでは、昔の僕のやる気のない時期に似ているような気がして気になって仕方がないのです。


そこまで知的好奇心を持てないなら、わざわざ時間をとってまで、親にお金を出してもらってまで塾に来る必要はないんじゃないかとついつい思ってしまいます。


もちろん僕たち講師もやる気を出してもらえるよう努力はします。


そしてかつての自分がそうであったように、『何かのキッカケ』でもって変化するかもしれませんし、「キッカケになるかも」と思える話もしていきます。


でも、最後は自分自身の中で気付きを得られるかがすべてだと思っています。


もちろん僕たち塾講師もできる限りのことはしていきますが、この子たちの学校の先生にも『生徒に気付きを与えられる授業』を展開していってほしいと思いますね!