英文解釈をやってみよう!(12)~解説編~ | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

さて前回の英文解釈問題(12)の解説をしていきましょう! 


今まで同様、難関大志望者用に簡略な解説をしていきますね。


なので、もし解説でわからない部分がある場合は、どうぞ、このブログのメッセージやFacebookのメッセージ機能から送って頂ければと思います!


なお、[  ]は名詞のカタマリを、(  )は形容詞のカタマリを、<  >は副詞のカタマリを表しています。

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●解説●
They do not view the face <only>, but whole form, and our frequent change(of dress)must make it difficult[for them to distinguish the individuals(they know and trust)<from strangers>].



《andより前》
TheyがS、viewがV3、not … the face only, but the whole formが全体でOとなっていると考えるとよい。


なお、”not only A but (also) B”「AだけでなくBも」がちょっとだけ変形されて使われている点に注意。


《andより後ろ》
our frequent change of dressがS、must makeがV5、itが仮O、difficultがCで、for them to distinguish ~が真Oになっている。


詳細を見ていくと、"our frequent change of dress"は直訳の「私たちの服装の頻繁の変化」では不自然。


changeは動詞change派生の名詞であることより『名詞構文』を意識して「私たちが頻繁に服装を変える」と訳すとよい


次に、真O部分は、”for 名詞 to do ~”となっているので「名詞が~する…」と訳す


"名詞"部分が人の場合は「名詞にとって~」と訳しても通じるが、一般的に通じるものではないので、必ず「名詞が~」と訳すようにしていきたい。


さらに、”distinguish the individuals … from strangers”で”distinguish A from B”で「AとBを区別する」と訳す熟語に注意。


”the individuals they know”は「名詞 SV ~」という形になっているので、individualsとthey knowの間に関係代名詞が省略されていると考えればよい。


なお、今回読解ポイントとしてはもう1点あり、『makeというV5の動詞が使われているので、Sが無生物かどうか確認し、実際に無生物なので、「無生物S構文」を使って訳す』というものもある点に注意。



●全訳●
彼らが見るのは顔だけではなくて、全身であり、私たちが頻繁に服装を変えると、彼らは自分の知っていて信用できる人と全然知らない人とを区別する事が困難になるに違いない。