英文解釈をやってみよう!(9)~解説編~ | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

さて前回の英文解釈問題(9)の解説をしていきましょう! 


今まで同様、難関大志望者用に簡略な解説をしていきますね。


なので、もし解説でわからない部分がある場合は、どうぞ、このブログのメッセージやFacebookのメッセージ機能から送って頂ければと思います!


なお、[  ]は名詞のカタマリを、(  )は形容詞のカタマリを、<  >は副詞のカタマリを表しています。

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●解説●
No young man can <possibly> see <immediately> the qualities(of a great book). But it depends upon a man’s knowledge and experience(of life)[whether the text will unfold new meanings <to him>].


《第1文》
No young manがS、can … seeがV3、the qualitiesがOとなっている。


なお、Noはnot+anyと考えることができ、"cannot possibly"で「とても・どうしても~できない」という意味になる点に注意。


《第2文》
ここで読解のポイントとしては前回と同様、『(強調構文を除いて)前を指さないitを見たら、後ろにto不定詞・that節・wh-・how・ifを探せ!』というものです。


そこで、itは仮S、depends uponがV3、a man’s knowledge and experience of lifeがOで、whether節が真Sとなっていると考えればよい。


今回whether節は全体で名詞節となっているので、「~かどうか」と訳せばよい。そのwhether節内は、the textがS、will unfoldがV3、new meaningsがOとなっている。


なお、"a man’s knowledge and experience of life"に関しては「その人の人生についての知識と経験」と直訳でも構わない。


また、knowledgeがknowという動詞派生の名詞、experienceがexperienceという動詞派生の名詞であることを意識して「その人が人生についてどれほど知っているか、どれほどの経験があるか」などと訳しても構わない。


このように『動詞・形容詞派生の名詞はもとの動詞・形容詞に戻して訳すとよい』という「名詞構文」という発想を持っておくとよい



●全訳●
若い人には偉大な書物の特質は到底読んですぐにわかるものではない。しかし、その本が読者に新しい意味を表すことになるかどうかは、その読者の人生についての知識と経験にかかっている。