本当に生徒・親という顧客を大事にした塾なのかを考える | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

英語科での研修会議がありました。そこで思ったことを誤解を覚悟で書いていこうと思います。


そこで今回は『本当に生徒・親という顧客を大事にした塾なのかを考える』ということについて書いていこうと思います。

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●1年目のバイトの先生ですら気付くことに本当に気付かないのか●
以前より『熱心に頑張る生徒たちの手助けが少しでもできるよう講師は努力をしていくべきだ』という旨のコメントは書いてきたと思います。


やはり根本にはこういった想いがあると思うんですね。


いくら講師が一生懸命話していたも、全く聞く耳を持たない生徒であれば、正直言って助けてあげることなんてできません。


よく言います。『「ヤバイんですよ~」と言って思っている人はそこまでヤバくない。ヤバイすら思っていないはもっとヤバイ』と。


人間、何もしなければ自分の状況なんてわかるわけがありません。


実際に自分が行動して初めて、自分の状況がわかるわけです。


そしてそのときに自分自身の状況に対して危機感を覚えたり、達成感を覚えたりするものだと思います。


なので、「ヤバイ」と思ったり言ったりしている人は、ひとまずの段階をクリアーしているということになりますね。


でも何も思いもしない人というのは、危機感を覚えるほどまでも行動をしていないということなので、たちが悪いわけです。


そんなこんなで実際に自分自身の状況に対して危機感を覚え、「なんとかこの状況を打破したい!」と思っている人たちの手助けをするために講師というのは存在しているのだと思います。


ただ今主に行っている塾に対して、このようなことに対して疑念を抱くようになってきています。


別に生徒に問題はありませんから、授業自体はちゃんとやります。


でも、塾の姿勢として、『会社ー講師(従業員)ー生徒&親御さん(顧客)』という3者関係がある中で、理想は3者すべてがWINになることだと思います。


でも今の状況は会社のみにWINであり、講師や生徒・親御さんには全くもってWINではない状況を作ろうとしているのではないかとしか思えないのです。


英語科全体での会議の中ではバイトの先生も含めて、本当に幅広い人が集まります。


その中で、バイトで入ってきた1年目・2年目の先生ですら「生徒や親御さんの大事の仕方がおかしくないですか?」「会社が自分たち儲かればそれでいいみたいに思えませんか?」「一体この塾はどういった方向に向かっていきたいんですか?」という意見を言っていました。


なかなかいきなり社員に言うのは難しいので、僕のような社員ではないプロ講師に相談のような形で愚痴を言ってくれたのです。


正直このような意見は僕自身も同じような意見を持っています。


あえて生徒・親御さんを「顧客」と言わしてもらうと、「なんで長年の顧客を大事にしないの?」「なぜ顧客第一主義になれないの?」と思ってしまいます。


今の姿は「塾は教育機関であってサービス業ではない。儲けたいけど、お金は払いたくない」といった姿勢に見えてならないのです。


正直言って別に給料が少ないわけではありません。


それは僕のようなプロ講師にとってもそうですし、バイトの先生にとってもそうだと思います。


ただ、それでも「出し渋ってんな」と思えるくらい、講師の先生方の『善意』に依存しているところが多いのは気になって仕方がありません。


それほど小さな塾ではありません。それほど歴史の浅い塾でもありません。


だからこそ、「なぜこのような形しかできないんだ!?」といういら立ちを覚えてしまうのです。


正直言って、このようないら立ちを1年目のバイトの先生でさえもが気がついてしまうというのはよっぽど酷いんだろうなとさえ思ってしまいます。


こんなことも含めて、昨日は会議の後延々と若い子たちと話してました。


後輩のそれこそ1年目の若い子も、僕には結構本音をぶつけてくれます


どこまで信頼してくれているかはわからないですけど、これは嬉しいですね。


もっと言えば、人によっては僕も社員だと思っている後輩もいたようなので、その中でそういったぶっちゃけ話を僕にはしてくれることは嬉しく思いますね!


でもこういった話し合いで再度確認したことがあります。


やはりどんな業種であれ、サービス業である場合は、『自分たちはサービス業をやっているんだ。だからこそ、顧客第一主義になり、顧客を本当に大事にする、価値のあるサービスを提供してお金を頂くのだ』という意識が重要だなと思いますね。


ましてや教育であれば、子供という親からすればお金以上の価値があるかもしれない存在を、さらにお金を払ってまで預けてもらえるわけですから、絶対に良いサービスを提供しなければならないと思います。


社員のスタンスがダメダメで終わっているなら、少なくとも僕を含めた社員ではない先生たち全員がしっかり正しい方向を向いて行動していきたいですね!