生徒個人個人を分析する会議から、より効率的な指導法を模索する | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

うまくいった中3生対象イベントに自ら行かなかったのは、その裏で会議をしていたからです。


そこで今回は『生徒個人個人を分析する会議から、より効率的な指導法を模索する』ということについて書いていこうと思います。

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●他教科の方も交えて冷静に分析する●
中3生対象のイベントの裏で行っていた会議は、ひたすら各生徒の分析・情報交換・情報共有を行っていくものです。


この内容をもとに生徒やその親御さんと面談を行っていきます。


自分だけの感覚でも面談は十分できるのですが、他科の先生や担任の意見を合わせることでさらに適切な面談ができると思われるので、このような形態をとっています。


もちろん順調に行っている子は全く問題なくパパッと終わるのですが、悩ましい子の場合はなかなか時間がかかります。


悩ましい子というのには非常に多くのタイプがあります。


自分や自分のやり方に過度の自信や誇りを持っていて、それを頑なに崩そうとしないがために、成績上昇がなかなか起こっていないという子もいます。


いわゆる『守破離』というのを理解していない子ですね。


やはり本当に賢い子、賢くなる子というのは『守破離』を無意識のうちにでも理解できていますね


そして、何より『真似ることから学びをスタートすることが最も効率的である』ことを心のどこかで理解しているのだと思います。


ただ実際にはこういった子ばかりではありません。


なかなか『守破離』を理解してくれない子に対しても、何とかして伸びてもらえるよう様々な角度から分析、アドバイスを行っていきます。


一見かなり面倒に思える行為を、何度でも真剣に繰り返すことによって功を奏することもあります。


現状だけにとらわれすぎず、未来に向けて継続努力をしていきます


また、中にはあまりの理系脳過ぎて文系教科で成長が止まってしまっている子もいます。


理系は本来論理的思考ができるはずなのですが、それが実際にはできず、理系脳と言いながら、実際には計算すること以外の思考力があまりに乏しい子たちもいます。


一言で言って、日本語力が乏しい子もいます。


実際、日本語強化のためのトレーニングを入試教科とは関係ないまでもしている子もいます。


そこまでする必要があるくらい、日本語力の乏しさが伸びを止めてしまっている子もいます。


ただ根っから勉強がダメというわけではないので、こういった直接的ではない部分からも強化をはかっていく子もいますね。


また、中には純粋に自分に驚くほど甘い子というのもいます。


本当のゴールは入試合格のはずなのに、なぜか「だいたいこれくらいとれればいいだろう」と勝手に自分のゴールラインを決定し、それさえ達成していればよしとしてしまう子がそうです。


こういった子に対しても、何を本当のゴールにすべきかを適宜提示し、それを目指すことを継続してもらう必要があります


他にもここには書ききれないほどのタイプの子がいて、そのタイプに応じて接し方やアドバイスの言い方などもすべて変わってきます。


こういうことを考え出すと、やはり教育って難しいなと思いますね。


実際に授業をしているだけでよければ、これほどまでの苦労はしないのですが、個人個人の学力を少しでも効率的に伸ばしていこうと思えば、ここまでする必要があるのかなとも思いますね。


こうやって休みが消えていくのは少々ツラいですが、これも生徒のためと思って頑張っていきます!