以前「別の記事①」「別の記事②」にて、高2の勉強として『単語・文法の学習』と共に『英文構造を正確に把握しての和訳の学習』が重要であるということを話しました。
ではその勉強をしながら「長文はやらなくていいのですか?」という問いが生まれてくると思います。今回はこの点に関して書いていこうと思います。
●長文読解を演習する際の目安を正確に把握する●
もちろん最終的には長文読解演習を積んでいく必要もありますし、入試の体系を考えても長文読解問題が中心となるので、早期からの対策をしていく必要があるように思えると思います。
確かに『長文読解演習ができるだけの学力があればやってもよい』と思います。
これは、『実力もないのにひたすら長文問題演習をしていくだけだと単なる問題の無駄使いになる可能性が高いので、しっかり自分の学力に見合った演習を積んでいくことが重要だ』ということです。
長文読解を行っていくにあたって必要な力というのは『①精読力+②速読力』だと思います。
まず①に関してですが、これはそのまま『単語力・文法力・構文力に基づく和訳力』といったもので構成されており、この重要性に関しては以前示してきました。
その一方で②に関してですが、これは『構造を打たずとも正確に意味を理解することができ、短い時間でパラグラフごとの言っている内容を正確に把握することができる力』を表しています。
ひょっとするとこの言い方を聞いて矛盾を感じてしまうかもしれません。というのも、一方では「構造を正確に把握してそれに基づいて和訳する力が重要」と言っているのに対して、一方では「構造を打たずとも正確に意味を理解できる力が重要」と言っているからです。
しかし、これは矛盾したものではありません。あくまでこの2つは共に重要なのです。
すなわち②の真意は『構造を打たずに読めるだけの英文が多数存在するほど、構造把握力に基づく和訳力が向上していることが重要』ということです。
これを学習に活かそうと思えば、『自分にとって構造を把握しなくても正確に意味が把握できるレベルの長文読解問題なら積極的に演習を積んでいくと良い』ということです。
◆実際に僕が生徒に話している基準◆
僕は普段から東大・京大・国公立大医学部に受かる子たちを多数指導しています。「受ける子」ではなく「受かる子」なので、レベルが高い子たちだということは理解してもらえると思います。
しかしこのような子たちであったとしても、高1の2学期以降頃に『やっておきたい英語長文300』(河合出版)レベルの問題集が、高2の冬期~3学期頃に『やっておきたい英語長文500』(河合出版)レベルの問題集ができれば十分だと言っています。
確かに本当に学力が抜けている子だとこの限りではないのですが、このレベルをちゃんとできるだけの学力を上記の時期に身に付けていれば全く問題なく合格していくのです。
しかし、このレベルの長文読解というのは『和訳力』という観点だけで見れば、全くもって問題にならないくらいスラスラ読めるレベルなのです。
そのスラスラ読めるレベルだからこそ、内容の読解に時間を使うことや設問解答に時間を割くことができ、その結果として高得点を出していくことが可能となってくるのです。
●まとめ●
このように、『和訳力だけで見たらスラスラ読めるレベルの長文問題を演習していくことに価値がある』と考えて、長文問題をする際の演習書を選んでいってほしいと思います。
ではその勉強をしながら「長文はやらなくていいのですか?」という問いが生まれてくると思います。今回はこの点に関して書いていこうと思います。
●長文読解を演習する際の目安を正確に把握する●
もちろん最終的には長文読解演習を積んでいく必要もありますし、入試の体系を考えても長文読解問題が中心となるので、早期からの対策をしていく必要があるように思えると思います。
確かに『長文読解演習ができるだけの学力があればやってもよい』と思います。
これは、『実力もないのにひたすら長文問題演習をしていくだけだと単なる問題の無駄使いになる可能性が高いので、しっかり自分の学力に見合った演習を積んでいくことが重要だ』ということです。
長文読解を行っていくにあたって必要な力というのは『①精読力+②速読力』だと思います。
まず①に関してですが、これはそのまま『単語力・文法力・構文力に基づく和訳力』といったもので構成されており、この重要性に関しては以前示してきました。
その一方で②に関してですが、これは『構造を打たずとも正確に意味を理解することができ、短い時間でパラグラフごとの言っている内容を正確に把握することができる力』を表しています。
ひょっとするとこの言い方を聞いて矛盾を感じてしまうかもしれません。というのも、一方では「構造を正確に把握してそれに基づいて和訳する力が重要」と言っているのに対して、一方では「構造を打たずとも正確に意味を理解できる力が重要」と言っているからです。
しかし、これは矛盾したものではありません。あくまでこの2つは共に重要なのです。
すなわち②の真意は『構造を打たずに読めるだけの英文が多数存在するほど、構造把握力に基づく和訳力が向上していることが重要』ということです。
これを学習に活かそうと思えば、『自分にとって構造を把握しなくても正確に意味が把握できるレベルの長文読解問題なら積極的に演習を積んでいくと良い』ということです。
◆実際に僕が生徒に話している基準◆
僕は普段から東大・京大・国公立大医学部に受かる子たちを多数指導しています。「受ける子」ではなく「受かる子」なので、レベルが高い子たちだということは理解してもらえると思います。
しかしこのような子たちであったとしても、高1の2学期以降頃に『やっておきたい英語長文300』(河合出版)レベルの問題集が、高2の冬期~3学期頃に『やっておきたい英語長文500』(河合出版)レベルの問題集ができれば十分だと言っています。
確かに本当に学力が抜けている子だとこの限りではないのですが、このレベルをちゃんとできるだけの学力を上記の時期に身に付けていれば全く問題なく合格していくのです。
しかし、このレベルの長文読解というのは『和訳力』という観点だけで見れば、全くもって問題にならないくらいスラスラ読めるレベルなのです。
そのスラスラ読めるレベルだからこそ、内容の読解に時間を使うことや設問解答に時間を割くことができ、その結果として高得点を出していくことが可能となってくるのです。
●まとめ●
このように、『和訳力だけで見たらスラスラ読めるレベルの長文問題を演習していくことに価値がある』と考えて、長文問題をする際の演習書を選んでいってほしいと思います。