子供にとっての朝ご飯の重要性を川島教授の研究結果に学ぶ | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

『プレジデントFamily(2013年1月号)』に「朝ご飯」に関する興味深い記事が掲載されていました。


この記事を書かれたのは「脳を鍛える大人の計算ドリル」と「脳を鍛える大人の音読ドリル」などで有名な川島隆太教授です。


この記事によると、朝ご飯はただ食べればよいというものではなく、『おかずが重要である』ということなのです。さらには、品目が多いほど子供の脳の働きが良くなり、より成長するというのです。


また、朝食に関してはパンよりもご飯を主食にする方が良いという結果も出ており、ご飯を主食にしている子たちの方が知能指数が高く、脳の神経細胞層の量も多いことがわかったのです。


この記事を読んで僕自身、どういった生活をしていたのだろう?と自問自答したのですが、正直思い出すことができず自覚を持つことはできなかったのですが、さらに読み進めていくことで、さらに興味深いことがわかってきました。


確かに偶然の連続が起こった結果、たまたまご飯での朝食をとった人が頭が良くなったという可能性もなきにしもあらずですが、同じ人を対象にして実験をしてもはっきりと結果が違ったというのです。


脳のエネルギー源はブドウ糖なので、ご飯を食べるのと食べないのとでは、当然食べる方が頭が働くのは納得していたのですが、重要だったのは「食べるか食べないか」ではなく、『おかずも含めた品数』だったのです。


非常におもしろいのは、同じカロリーを摂取する際にも、1種類だけで摂取するのに比べて、複数種類で摂取する方が脳は活発に働いていたのです!


どうやら脳の中で神経線維やシナプスを作っていく際に様々な栄養素が必要となることが原因のようなのです。


さらに、最初に書いたパン食とご飯食を比べた場合、ご飯食の方が良いというのにはもっと深い内容まであったのです。


それは、脳が発達していった結果として、ご飯食の方が脳の中でも「やる気」を起こす部分で大きな差を生んでいくようです。


またこの記事では8時間程度の睡眠が重要であることも述べられていますが、それも合わせると、『睡眠を十分にとり、お米を主食として複数種類のおかずを同時にとる朝食をとり続けることが重要である』ということがわかりました。


最終的にはこの習慣が大学に第1志望に合格したかや現役合格したか、さらには高い年収を獲得しているか否かにまでつながっているという驚くべき結果まで書かれていました。


しかし、これだけ書いてくると、「朝ご飯を子供がまともに食べないのが悪い」というように見えるかもしれませんが、決してそうではなく、しっかりと朝ご飯を食べさせるべきだという親に対する警鐘なのです。


しっかりこの事実を忘れずに、朝ご飯を重要視していこうと思います。