生徒集めに対する葛藤と行き着くいつもの結論 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

もうすっかり冬期講習の期間も深まってきました。この時期になると、だいたい大学受験を対象とした塾・予備校からすると、だいたい第3期に入っている頃かなと思います。


もちろん塾によって本当の年末までやるところと、もう少し前で止めるところがあるかと思いますが、どちらであれもう少しで今年の授業は終わりとなります。


さて、このような時期に僕たち講師にとって気にすることは『生徒をいかに集めるのか』ということです。


正直、これは自分で塾を経営しているわけでない場合は、その塾・予備校全体がどのような対策を行っているのかにも大きく依存するので、講師ができることには当然限界があります


とはいえ、『生徒を集める』ことがそのまま塾・予備校全体の規模拡大にもつながっていきますし、そうすることによって講師である僕たちの給料も上がってくる可能性もあるので、必死になってやる価値はあるわけです。



●生徒集めの葛藤●
さて、僕自身はメインで出講している塾の方では東大・京大・国公立大医学部といったところを目指す子たちを中心に持っていて、予備校の方では中堅層あたりを持っているのですが、どちらであれ『生徒集め』に関しては葛藤があります。


というのも、確かに塾全体から見れば「生徒がたくさん集まる=収益が増える=経営者は喜ぶ」という構図になっているわけですが、「本当にこれでいいのか」という思いが浮かぶからです。


確かに今書いた構図は確かですが、またもう1つ確かなのは、「上辺だけで集まってきた生徒は勉強に対する意欲も低ければ、なかなか本気にもなってくれず、結果的に合格実績にはつながらない」ということ、さらには「意欲が低い子たちの雰囲気が今まで良い雰囲気で勉強してきた子たちにも悪影響を及ぼすことが多々ある」ということです。


もちろん、このような状況を打破するのも講師の役目でもあるので、それはそれで必死にやるわけですが、正直『東大・京大・国公立大医学部』といったところを目指している生徒たちは、途中で変な邪念が入ってしまうことがそのまま不合格につながってしまう可能性が高いのも事実なのです。


そこで僕自身、『塾の収益アップのために必死になるのか、本気の生徒たちを確実に合格へと導くために努力するのか』という葛藤に悩むわけです。



●僕の出す結論●
もちろん『塾の収益アップした上で、その子たちが全員本気の生徒に変わり、確実に合格させる』ことが最高の状況であることは認識をしています。


しかし、現実問題そのような状況を作ることは非常に難しいのです。もっと言えば、可能なのですが、それは確実に自分が狙った形で生徒が増えた場合だけだと思っています。


実際に、なるべく『塾の収益アップと生徒の合格』を両立させるために、ただ単に生徒を集めにいくのではなく、狙った生徒集めをしにいきます


それによって、年々クラスの人数は増えてきましたが、それ以上に合格実績が比率から見て飛躍的に上昇しました。


もちろんこれは僕だけの努力によって達成されたことではありません。他の教科の先生の協力もあって達成できたことだと思っています。


しかし、その一方で、塾始まって以来ないくらい高い実績を出し続けているのも事実です。


確かに他の講師担当でもっと比率として人数が増えたクラスも存在します。しかし、じゃあ合格実績が上がったかというと、実際には僕の担当クラスの方が上であることがほとんどです。


そこで僕がいつも考えた上に到達する結論は1つです。『人数ももちろん大事だが、来てくれた子を確実に通すことがもっと大事。その努力の過程で結果的に人数が増えてくれれば儲けもん』という発想です。


きっと塾からすれば面倒な奴だと思われるかもしれません。それでも構いません。


僕にとって最も重要なのは、『自分の人生を決めようとしている本気になっている生徒に、確実に志望校に合格してもらい、満足して次のステージへ進んでもらうこと』なのです。