いかに相手に伝わる話し方をしていくのか⑤ | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

シリーズ化して書いている『話し方』に関して、前回書いた『序論→本論→結論』の『本論』部分をもう少し掘り下げていこうと思います。


『本論』部分は当然ながら、授業であれ講演であれ1番重要なメインとなってくるところです。


例えば美味しい料理を提供してくれるお店があったとして、前菜が美味しくて、デザートが美味しくてもメインディッシュが美味しくなければ最後のデザートに行くまでにモチベーションが下がってしまっているかもしれません。もちろんそれではダメなわけですよね。


そこで講師である人間がすべきことは、『いかに本論部分のクオリティーを上げるのか』ということだと思います。


これに関しては正直、僕自身英語の講師でしかなく全教科を教えているわけではないので、英語の教授法に関してしか完璧なことはわかりません。


ただ他教科であったとしても、もっと言えば講演であったとしても、ガイダンスであったとしても、活きるものというのはあると思うのです。



●話の内容に関する具体化・具体例の提示●
僕がそう思うのは、「内容的に難しい、長い」など理解が難しい部分はもちろんのことながら、少し掘り下げれば面白くなるところに関しても積極的に『話の内容の具体化をする』『話の内容に関係する具体例を挙げる』ことをしていくとよいという部分です。


英語で言えば、短い和訳問題などはその部分だけ訳しても十分に意味が理解できるものもあります。しかし、その和訳問題でもまとまった文章の場合は、前後の文脈を加味しないといけないことも多いのです。


ましてや長文読解問題などは「いかに述べられている内容が理解できるか」が重要になってきます。


もう間近に迫っているセンター試験などでも小手先のテクニックが使えるものをなるべく排除して、しっかりと内容理解ができているかを問う問題にどんどん変わってきているくらいなのです。


そういった意味ではやはり『長文の内容を伝える』ことから逃げることは講師にはできないことになると思います。


このように、内容を深く理解してほしい場合、それをしっかりと伝えないといけない場合は、その内容に対する『具体化』『具体例』を積極的に示すことによって理解が深まってくると思います。



●最後に●
僕はある一定の文を読むたびに、「たとえば日常でこんなことがあるよね。ここでの話はそういうことを言っているのかもね。」ということを言いながら読んでいきます。


もちろんこの時点では予想はズレているかもしれません。しかし、僕はなるべく生徒が思い浮かびそうな、なるべく身近な話を具体例として示しながら、読むに従って内容を少しずつ追加・修正していくのです。


こうすることによって、授業というある意味「理想化されてしまった環境」であったとしても、なるべく生徒がリアルに問題を解く時の状況に近づけ、理解を深めていこうとしているのです。


僕がこうやって書いている内容もそうですが、やはり、重要な内容を伝えたいときは『本論→その具体化・具体例』という構成になると思いますし、それを話す場合は徹底して意識すべきだと思います。


このような作業を続けながら、どんどん先に進め、最終的には今までに述べたように『結論』部分として話のポイントを再確認・整理していけばよいと思います。