大人数の授業でもいかに生徒のレベルを把握するか | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

生徒のレベルの把握が絶対的に重要であるという話をしてきました。授業中には生徒に『発問する』ことで聞き、授業後に『個人面談』することでニーズを把握することが重要であると話してきました。


しかし、少人数ではない授業になってくると、なかなか全員に発問をすることも難しくなってきますし、なかなか全員のニーズを把握していくことは難しくなっていきます。


そのように規模が少し大きくなってきた場合は生徒のレベルやニーズの把握を異なった方法でしていく必要があります。


しかし、これ自体は決して難しい話ではありません。純粋に『アンケートをとる』ということで解決していきます。


ただし、このアンケートにしても、よくあるような『良い・普通・悪い』といったような曖昧なものでは生徒のニーズを把握することはできません


もちろんそのような内容でいいものもあります。例えば「授業の進行スピードはどうか」「授業の難易度はどうか」「板書の字のサイズや見やすさはどうか」「声の聞きやすさはどうか」など、このようなものは3段階か5段階評価で設定してアンケートをとっていけば十分に把握することができます。


ただせっかくアンケートをとるなら、『生徒の生の声』なるものを把握していくことも重要だと思います。そこで、例えば「現時点で苦手分野にしているものを挙げて下さい」や「現在もしくは今までにしてきた勉強法を教えて下さい」のように、これからの授業のネタになっていきそうなものもアンケートに組み込んでいけばいいと思います。


確かにこのような内容をすべて授業中ないしは授業後に書いてもらうことは非現実的な可能性も高いので、そのような場合は、次週回収という形でも十分だと思います。


やはり根本にあるのは『顧客第一主義』。これを意識して自分の授業の構成を考えていくことに変わりはありません。