リスニングを鍛え、英会話へとつなげる③~『シャドーイング』~ | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

ここまで『ディクテーション』『問題を解く』という話をしてきました。
さて、ここでは『シャドーイング』という話をしていきます。


『シャドーイング』というのは、
「音声を流し、それについていき、発音をしていく」という行為です。



『シャドーイング』自体はよく通訳の人がするトレーニングだと言われ、
実際に英語をトレーニングする際にはよくするものでもあります。


しかし、何でもかんでもするのは賛成できません。


というのも、全く意味が分かってもない文章を
ただ後を追って読むだけだと、単なる口の動きの練習にすぎません。



もちろんこれでも価値はあるとは思うのですが、
やはり最終到着点を『しっかり話せるようになる』ことに置くなら、
やはり、『読みながらも意味がわかる』という状況に
していく方が価値があると思います。



そのためには、例えばリスニングの問題を解くときに使ったものや
ディクテーションで使ったものを「再利用」という形で、
『シャドーイング』までしていき、
今まで、聞くだけで口に出すことはできなかったものを、
今度は口に出せるようにしていくトレーニングをしていくべき
だと思います。



このようにすることで、
意味を理解しながら話すことができるので、
『シャドーイング』にも大きな価値が生まれてくると思います。


もちろん最初はうまくなんていくわけがありません。
だってそれだけ『アウトプット』の数が少ないのだから当たり前なのです。



なので、最初はある程度の我慢が必要ですが、
これも近い将来に
「自分の思うままに英語を話せるようにしていくため」です。


まずは『アウトプットの数を増やすため』
と割り切ってどんどん口に出していきましょう。


そうしているうちに少しずつながらも進歩していきます。
そしてその進歩を実感できるようになると
また次の進歩を求めて努力できるようになってきます。



しっかりとした『目的意識』を持っていくことが継続の肝だと思います。


さて、その際に『発音に対するこだわり』を
どこまでしていくのかも重要ですが、
まずはよく言われる通り、
『音声のまままねていく』という形でいいと思います。


しかし、ここで終わるとやはり
単なる口の運動で終わってしまう可能性があるので、
さらなる意識改革が必要になってくると思います。


この話はまた次にしていきます。