ごめんね・・・ | 生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

32歳で自分の腎臓癌が見つかり、手術も成功してホッとする間もなく
今度は最愛のダンナさんにスキルス胃癌が!!
2年1ヶ月の闘病を終え、ダンナさんは旅立ちました。
ダンナさんとの想い出と1人娘との生活について書いてます。

久しぶりにブログを書きます。

皆様、お元気でしょうか?

私は2月から夜、飲食店のバイトに出始め、
精神的な浮き沈みを繰り返しながら、なんとか生きてます。

先日、娘と話していた時のことです。

我が家は約3年前に、最愛の主人を亡くしました。

その当時、娘は10歳でした。

私は亡くなってから葬儀まで、ほとんど記憶が残っていません。

悲しすぎて、頭のスイッチがオフになっていたのかもしれません。

取り乱すことはありませんでしたが、
憔悴しきっていたのは確かでした。

その時の娘は泣くこともなく、
ただただ私の手を握っていてくれたことを覚えてます。

最近、演技のレッスンに通い始めた娘が、
こんな事を言ってました。

泣くエチュードの時、みんなは親が死んだことを想像して泣く。

でも私はそんなのでは泣けない。

みんな何も知らないくせに・・・。

本当に親を亡くしたら、悲しすぎて涙なんて出ないし、
私がしっかりしなきゃ!て決意するから、
泣いてる場合じゃないんだよ!

と。

なんて強い子なんだ!と思うのと同時に、
親として娘に申し訳なくて、自分が情けなくなりました。

娘はパパLOVEな子だったから、
パパが亡くなってどんなにか悲しくて、
どんなにか辛くて、泣きたかっただろうか。

でも私が不甲斐ないが為に、
娘から父親を奪い、
娘を強制的に精神的に自立させてしまった。

まだまだ甘えたい年頃なのに。

娘に申し訳なくて、申し訳なくて。

父親を喪った穴はどうにも埋めようがないけど、
精一杯の愛情をかけて育てようと、
改めて思いました。

娘よ、こんな母でごめんね。

頼りないけど、これからもよろしくね。