命のスープ | 生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

32歳で自分の腎臓癌が見つかり、手術も成功してホッとする間もなく
今度は最愛のダンナさんにスキルス胃癌が!!
2年1ヶ月の闘病を終え、ダンナさんは旅立ちました。
ダンナさんとの想い出と1人娘との生活について書いてます。

我が家にとっての大事なスープがあります。

まさに命のスープと呼べるくらいのスープ。

それが「玄米スープ」です。

ダンナっちの癌が見つかった時
食欲はかなりダウンしていて
ほとんど食べ物がとれませんでした。

体力が落ちていたせいもありますが、
大きな原因としては原発癌の場所。

胃の出口にできていたので
癌が盛り上がって出口を塞いでいたのです。

わずかに通れるスペースはあるものの
前日夕方に食べたおにぎりすら
翌日の昼でも消化できず残るほどでした。

その時していた食事がこれ。


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野菜等はなるべく刻んで消化を良くして
粒物が受け付けないからご飯はダメ。

ポタージュにして野菜や貝類を摂取。

でもこの半分すら食べられませんでした。

毎回泣きながら残した食事を
片付けていたっけ。

そんな時なんとしてでも栄養をと探して
たどり着いたのが「玄米スープ」でした。

知り合いの奥様がこの「玄米スープ」の考案者
辰巳先生の孫弟子さんだったので
色々アドバイスを受けながら作りました。

最初は1リットル作ることから始めて
出来上がりは800CCに満たなくて。

でもそんな量すらダンナっちは飲みきれず。

それが日を追うごとに摂取量が増え
気がついたら1日に2回、
3リットル作っても全部飲みきれるようになりました。

あの時このスープがなければ、
ダンナっちはもってなかったかも。

点滴で栄養はとれても、
経口でとるのとでは、
精神的にも違いますしね。

で、この玄米スープ。
先日久しぶりに作りました。

口内炎で苦しんでいたダンナっちからの
リクエストでした。

おかげで気力も回復して
口内炎も少しずつですが、良くなってきてます。

栄養的にとか癌に効くとかではありませんが
優しい味なので、体調が悪い人にも
受け付けやすいスープです。

ちなみに元気な時に飲むと
離乳食みたい…と感じます。


で、玄米スープの作り方。


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洗った玄米をよく水切りし
フライパンでキツネ色になるまで
弱火でゆっくり炒めます。


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炒った玄米、梅干し、昆布を
水から煮る。
(30分くらい)



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煮た物をキッチンペーパーで濾してできあがり。

むずかしい作業はありませんが
ゆっくりじっくり作るスープなので
時間はかかります。


我が家にとっての命のスープです。