永遠に中学生 | 今酔の肴

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2022年6月7日 午前8:00、私立恵比寿中学 Major Debut 10th Anniversary 2MAN Zepp TOUR「放課後ロッケンロール」の面子が発表された。そして7月26日の対バン相手に度肝を抜かれた。

 

私立恵比寿中学VSアンジュルム

正直とんでもないライブが発表されたな・・・と。

チケットは取れないだろうな。ブラックタイガー(ファンクラブ)でほとんど出尽くしてる?正直取れないだろうな。

でも、でも、最後の望みを託してファミリーマート先行チケットに応募した。

このライブを見ないと成仏出来ないという思いを胸に応募した。

もちろん落選した・・・

 

2022年7月24日 日曜日 夜

TwitterのTLにエビ中とアンジュルムの年齢比較画像が流れてきた。

ふと『エビ中 アンジュルム チケット』Twitterで検索をかけた。

二次流通サイトでは一時期三万円とか四万円とかいう値段が付いていたしな。まさかな。

 

2022年7月25日 月曜日

まずは、明日の予定を確認する。

今日なら忙しくて無理だった。でも明日なら行けなくはない。

昨晩気になったアカウントに連絡を取る。

この値段でしかも連番。よし、行けなくはない。

いや、行きたい。

 

2022年7月26日 火曜日午前

『アンジュルム セトリ 最新』なるほど。

『エビ中 セトリ 最新』なるほど。

ここから妄想タイムに突入します。

放課後ゲタ箱ロッケンロールMX、仮契約のシンデレラ、46億年LOVE、夢見る15歳、ほぼブラジル、ザ・ティッシュ~とまらない青春~、タチアガール、ショートカット。

コラボでもカバーでもいい。

 

2022年7月26日 夕方 入場前の天空橋駅にて

絶賛開発中の工事現場の近くで作業員のコスプレに扮して酒を一缶煽る。

正直、酒を我慢出来なかった。

そんな奴は一人も居ない。品行方正そりゃそうだ。

 

2022年7月26日 Zepp Haneda入場

隣の連れが古のエビ中学年カラータオルで周りを威嚇する(してない)※自分も探したけど見つからなかった。

10年前の話をして周りを威嚇する(してない)。

メジャーデビュー10周年記念ツアーだからそれも許されるだろう。

現在の僕らには10年前の今頃、毎週現場に通っていたっていうアイデンティティーしかない。

2013年3月に現場を離れライバル校(これが通じる人が今どれぐらいいるか)を主戦場にし、合同出発でほぼ完全離脱した僕たちにはノスタルジーという武器しかないのだ。

現役エビ中ヲタでもない。アンジュルムヲタでもない。今はハロプロ研修生現場を主戦場にしている疎外感しかない自分。でもこれから起こる何かを見届けなくてはいけない。

柏木ひなたと中山莉子が目の前に登場して一気に疎外感が消えた。

あの頃。が少しずつ歩み寄って来た。

 

『禁断のカルマ』何年振りに聞いただろう?まさかそれがアンジュルムverになるなんてね。

大器晩成→46億年LOVE→愛すべきべきHuman Life この辺りで身体が悲鳴をあげ始める。

某学院の着席ライブになれた身体。コロナ過のハロプロ着席ライブに浸りきったこの身体。

椅子ありなのに立って見る、立って踊る。そんなライブの感覚がお久しぶりです。

椅子ありスタンディングのあの狭い空間で、愛すべきべきHuman Lifeを全力で踊った自分を褒めてあげたい。

 

アンジュルムのライブが終わった。正直肩透かしだった。最近のセトリとなんら代わり映えのしないセットリスト。

アイドル戦国時代の亡霊となった自分はバチバチの対決になるセトリを期待していた。

 

ハローは大概保守的だからな、エビ中はブチかましてくれるだろう。

ebitureが鳴った。ヒャダイン仕事の中でも五本の指に入るぐらい好きなebitureが鳴った。

 

何かが違った。

声が出せないから?雰囲気が違う?いや、それだけじゃない。明らかに知ってるebitureじゃない違和感。

手拍子が違う!!!あぁ、変わっちゃったんだ・・・

最後のテンポが早くなる所までしかっり手拍子を打てる所が自分の誇りだったし、あの混沌とした感じが好きだった。

でもそうだ。基本的にみんな光る棒を持ってるし、全部クラップしなくてもね。なるほど。

そりゃそうだよな。多分、最後に見たのは2016年ツアーの初日の市原市文化会館。あれから何年経ってるんだって話。

それは悪い変化じゃない。

 

仮契約のシンデレラ、タデ食う虫もLike it!(アンジュルムカバー)。テンション上がる。

誘惑したいや、感情電車、なないろ。色々思い出してしまう(隣の連れはずっと泣いてた)

Anytime, Anywhere、凄くいいじゃん!エビ中楽曲がアイドル楽曲大賞に組織票で食い込むのには嫌悪感を抱くけど、個人的にこの曲はランクインさせてもいいと思う。何よりあの日のパフォーマンスが素晴らしかった。

 

この辺りで気づき始めたんです。もう戦争する時代じゃないんだなと。

アンジュルムのライブを出番前に二階席から見守るエビ中メンバー。エビ中のライブを本当に楽しそうに見る川村文乃と為永幸音。友達柏木ひなたの行動に一喜一憂する佐々木莉佳子。

 

この雰囲気は、もしかしたら最後に・・・最高のコラボ曲の予感がしました。

それは見事に的中する事になります。

ラストにエビ中メンバーがアンジュルムを呼び込んだ時に鳴った曲。

それが『永遠に中学生』だったんです。

 

永遠に中学生のイントロが鳴った瞬間に、声を出しちゃいけない現場で思わず声が漏れて、踏ん張って居た自分の身体が目の前の席に崩れ落ちました。

この曲には思い入れしかないし、ハロプロメンバーにこの曲を歌わせるっていう事に驚いたし、最後にこの曲を持って来た事で全ての点と線が繋がったような気がしました。

このライブは平和な空間をみんなで共有するライブなんだなぁ・・・と。

 

エビ中メンバーとアンジュルムメンバーが組みになり、永遠に中学生で順番に自己紹介をしている。

こんな幸せな瞬間が他にあるでしょうか?

真山なんて平山遊季ちゃん溺愛しすぎておかしくなってる。

こんな幸せな瞬間が他にあるでしょうか?

2012年の自分の思い出と2022年の自分の感情がここで交差する。

こんな幸せな瞬間が他にあるでしょうか?

 

正直、目の前の光景が良い意味で歪んで見えました。

現実感なんてそこに無いし、正直理解ができなかった。理解が追いつかなかった。

ヒャダインの仕事で一番好きなの『永遠に中学生』なんじゃないか?

いや、ヒャダインの仕事で一番好きなの『永遠に中学生』だったわ。

あの頃からずっとそうだった。そんなことを思い出したりもしました。

 

私立恵比寿中学VSアンジュルムじゃない

私立恵比寿中学&アンジュルム

本当に見れて良かった!!!

 

2022年7月27日 水曜日 早朝

終電を逃し、テンションおかしくなってそのまま寝てしまったベンチに別れを告げ、会社に向かう始発電車で聞く『永遠に中学生』、思わず泣いてしまいました。

そういえば、2014年の合同出発式翌日も始発電車で『永遠に中学生』聴きながら泣いてたわ自分。

 

そりゃイライラする事も経験したし、現場から離れた人間がどうこういう事じゃないけど『校長は信頼出来る、校長ありがとう』

十年前も現在も、おんなじ言葉を言ってる自分がそこに居ました。

 

2022年7月29日 深夜

久しぶりになんか文章を書きたくなった。

疲労で死ぬほど眠くて、直ぐに布団に埋もれる予定だったのに、数日前の記憶を肴に酒を流し込んだら止まらなくなってしまいました。結局こんな時間になっちゃった。

 

また近いうちに現場に行きたいな。

新しい学校のリーダーズとの対バンは大阪か、なるほど。

柏木ひなたさんのラストは年末か。なるほど。

さすがスターダスト、新しいメンバーも魅力的だよな。なるほど。

一体自分はいつ成仏出来るんだろ?

 

あの時代も素晴らしいし、今も素晴らしい。

そう思えるって事が幸せでしかない。

永遠に続くアイドルがあったら、そんな幸せな事はない。

父兄?ファミリー?も含めて『永遠に中学生』なんだなと。自分はそう思いました。