珍しくバッグを買おうと思いました。
値段も安かったし、何よりそのビジュアルに一目惚れしたんです。
圧縮した黒い絨毯みたいな生地で、取っ手が細い綱引きの縄みたいな容姿。
呼んでるって思いました。
正直こいつが俺を呼んでるって思いました。
でも迷いました。
二回手に取りました。それでも悩みました。
このままだとさっきから、いや殺気からチラチラ見てる店員が近寄って来る(基本的に店員には話しかけて欲しくないタイプ)そう思って現場を後にしました。
コーヒーでも飲んでちょっと考え・・・嘘つきました。ビールでも飲んで色々考えました。
もう少し取っ手が長かったら…あれに合わせる服は…
なんだか乙女モードです。
しかし俺も男。
とある女性の後ろ姿がずっと気になっていました。
たぶんこの人は美人だ!!!
こっそり顔を見ようか、はたまた見ない方が幸せなのか。
自問自答、でも、、、微妙。
タイミング悪い…葛藤する間もなくオバサン顔が颯爽と登場。
んっだよ…そりゃブラジャーに ちょっと肉乗ってるわ。
若作り反対宣言!!!
下らない。なんて馬鹿な事をしてるとお思いでしょう?
そうなんです。
馬鹿な事をしたんです。
ちょっとイライラしながらも、「やっぱり後ろ姿って大事なんだなぁ…どうやって磨けばいいんだろ?」などと考えながら先程の店舗に戻ると、
愛しのあの娘はもういなかっ た・・・
紛らわしい表現だな、バッグは売りきれてましたとさ。
古着でも中古レコードでもそうなんだけど、やっぱり買おうと思った時に買わないと駄目ですね。
でも迷ってたぶん、なんだか逆にスッキリしたような気もします。
でも欲しい、悔しい、恨めしい。
本来の自分は、迷うぐらいなら買うなが鉄則だったんだけど…
なんか長くなったな…まだまだあるんだけどダラダラ書くのも飽きたから、ちゃちゃっと書きます。
この後、富士そばで紅生姜天そばなるポスターを発見して
「迷うぐらいなら喰ってしまえ」そう思って、腹一杯なのに注文。後ろ姿イケメンへの道は、万里の長城。
そういう話。
なんかメモったの文章に直して書いてるんだけど、やっぱりその時の気分で書かないと駄目ですね。時間を置いたら駄目ですね。
なんだかあのバッグもいらなかったんじゃね?って思えてきました。
今日の収穫は、女性の伝線した薄手の黒タイツだけです。
おわり。
今日は