化石なおっさんのテレビを見た。
日曜日、フジテレビのノンフィクションという番組をたまたま見ていたら、
ロシア人女性と日本人男性のお見合いのドキュメンタリーをやっていました。
66歳だかの日本人男性。
社長で9000万だかの家に住んでいて、若いときに交通事故で片方の足を切断されているんだけど、失ったものを嘆くのではなく、生かされていることに感謝している~という信念で、一見素晴らしい人だと思った。
しかし、ふたを開ければ「歳をとればお金だけが魅力的」とか言ってみたり、掃除はお見合いステイで来るロシア人女性にやってもらおうと思って放置。布団をしくのも、日本語で怒鳴ってやらせてみたり。通じるわけねーし。
熟年離婚していて、子供も二人いるのに、「女の子には財産あげても全部結婚した男のとこに行っちゃうから」「できたらロシア人女性には自分との間に男の子を産んでもらいたい」なんて言う頭のおかしな人。
でも、まぁよくもしゃーしゃーと恥を知らずにここまで公に自分のことは棚にあげて全国放送で言えるんだから、よっぽど自分の考えが間違っていないと思っているんだろうな。
んで一番驚いたのが、お見合いをさせたという仲介人。
ロシア人女性が通訳さんと仲人さんに、不満をぶつけたところ、
「まぁこの方はたくさんお金あるからね。2歳になる息子のためにもよく考えて」
みたいなことを言ったのだ。
それどこの人身売買。
かわいい2歳の息子を故郷に置いて、幸せを求めて勇気を出して日本へお見合いステイに来た女性。
お金持ちと結婚したら、きっと息子のためにもなると思って、藁をもつかむ思いで来たんだと思います。
それを弱みに付け込むなんてほんと最低。
女は産む機械でもないし、
家政婦でもないんだよ。
こんな価値観だから、きっと奥さんや子供たちにも逃げられたんだろうな。けっ。
そして、そのロシア人女性も、きちんと誠意をもってプロポーズをお断りしていて、
「見る目があってよかった^^」とホッとしたのでした。
田舎でも、国際結婚している夫婦って結構身近にいます。
夫の仕事仲間だけでも二組もいる。
奥さんも地域に溶け込み、子どももいたりする。
日本人以外に目を向けて婚活するのは多いに結構だと思うんだ。
でも、遠く離れた場所から嫁に来るって本当に人生をかけた大変なことだから、
どうかこんな間違った考え方をする男たちがはやく絶滅してくれることを願うよ。
家政婦がほしいなら、家政婦を雇えばいいし、
子どもがほしいなら、あのおっさんは自分の子を大切にしろ!と言いたい。
お見合い自体が悪いことではないと思っているんだけど。
むしろ、「いつか運命の人と出会えるハズ☆」なんて待ちのぞんでいるより、
出会いに積極的になって、結婚したいと真剣に望む人たちとたくさん会って、
その中から自分を客観視したり、ピンとくる人がいたら短い期間でも結婚につながるステキなことだと思う。
だけど、あの業者というか、あの仲人さんはうさんくさ。
女だけが我慢しろという姿勢が気に食わない。
男の人の考え方をなぜ矯正しない?
金づるだからかー。商売だからかー。
男性は歳をとっても子供ができるっていうけどさ、
まぁ実際にうちもできているんだけどさ、
遺伝子的にはリスクもいっぱいあるし、
女が若ければ子供ができるわけでもないし、
子どもができるのって、こればっかりはどうしようもできないことだからね。
50すぎたおっさんたちが自分のことを置いといて、
「子供がほしいから、女は若くないと」とか言っていると、
ほんっとーに腹が立ちます。
何様だ!と。
ま、そういうムカムカは夕方帰ってきた夫にすべて八つ当たりして、
少しスッキリしたのでした。
俺? みたいな顔してたけど。笑
ちなみに夫は、私と結婚するとなったとき、
「本当に27なの?もっとホントは歳とってない??」と落ち込んだ人なのでした。
もっと歳とっていると思っていたらしい。悪かったね。