さいはらで古民家暮らし、田舎暮らしをしたい方へ
最近、また「田舎暮らしがしたいんです」「古民家暮らしをしたいんです」という方と時々出会います。
コメント&メッセージくれたはなさんにただ返信するのもあれなので、公開でお返事させてください。
西原地区にかぎったことしか私はお答えできないのですが、
やはり外部の人間が過疎の地域に入るというのはそれなりの覚悟が必要だと思います。
都会の賃貸契約とはまったく感覚が違います。
「いいところがあった!」「お金はいくら?」「はい、契約」というところまでの時間が、
ものすごくかかります。
私もあきちゃんも、1年かかりました。その上、地元の方が大家さんとの間に入って交渉してくれています。
この、交渉をしてくれる地元の方との出会いが本当に大きい。信頼関係や、覚悟など、その方が「よいしょ」と腰を上げてもらえるまでには、本当にここに住みたい。ここの地域の輪に入りたいという気持ちが必要な気がします。
今まで西原に住んでいた移住者が夜逃げで出て行ったり、火事を起こしてしまったり、大家さんや交渉してくれた方ともめたりと、マイナスな歴史があります。なかなか受け入れてもらえるようになるまで、時間がかかると思います。もちろん、人にもよると思いますが…。でも、少なからずななめからみられると思って間違いないと思います。
「やあやあ、ようこそ!」という人は何人いるかなぁ。
かくいう私も、少しななめから見てしまいます。
冬は-10度だし、夏はあっという間に草ぼうぼう、古民家は湿気がたまるし、音の問題もある。
病院だって、何かあれば八王子とか富士吉田まで飛ばないといけないし、赤ちゃんだって産めない。
学校だっていつまであるかわからない。保育園はどうなるの?など、問題も山積みです。
都会で暮らしていた人がこんなところにずっといれるの?という気持ちがあるのです。
もちろん移住者をもっと増やしたいと思う気持ちもあります。
特にママ世代には。
だから、本当にここにビビビ!と来た方は、めんどくさがらずに、何度も何度も通って、
地元の方と交流し、信頼関係を築いてもらいたい。
実際、もったいないな、という空家はあることにはあるのです。
公のルートにでないだけで、話しをすれば、もっと貸してもらえる家もあると私は思っています。
毎年、ものすごい勢いで、お年寄りたちがなくなっていきます。
そして、ものすごい勢いで、上野原市から人が転居していきます。
人口は減るばかりです。かといって、移住者を受け入れる努力もしていない気がするけど。。
東京からこんなに近くて、こんなに秘境なところは、数が限られていると思います。
そして、昔からの手間ひまかけたくらしを続けているお年寄りたちがたくさんいます。
これは、間違いなく宝で、もうあたりまえではないと思います。
ぜひ、めんどくさがらずに、ことあることに西原に通ってみてください。ま、めんどくさいんだけどね。笑
今は土曜の夜はびりゅう館はビアガーデンもやっているし、地元の方と話すチャンスもあります。
そういう機会を使ってみてはどうでしょうか。小さい赤ちゃんいるとむずかしいかな。
ところで、うちの夫は移住者を嫁にしているくせに、
「よその人はやたらと受け入れるな」というオトコです。
嫁にくるのはよくて、移住者には斜めなかんじ、正直言って腹が立つ。
けど、その移住者の家が燃えたら消化するのは、地元の消防団員(だいたいみんな入ってる)なのです。
そういう尻拭いする側面もあるから手厳しいところもあるのです。
元移住者としてお力になれることがあればとは思いますが、
私自身にはなんの力(交渉力とかね)もないので、きっかけの一つにしかすぎないと思います。
というのが現状です。というか、私がお話しできることです。
上野原市では空家バンクもスタートしていると聞きました。
市役所にバンバン問い合わせて、うごいてもらいましょう!