はやおに学ぼう | ライフ@さいはら

はやおに学ぼう

昨日のNHKのトップランナーは、宮崎駿監督でした。

番組のプロデューサーが小型カメラだけ持つことを条件に許された100日間の密着取材。


目線が近くて、宮崎駿監督の日々の姿をなんとなく分かった気がした。



一番心に残ったのは


「理想を持った現実主義者にならなくちゃだめだ」
「理想のない現実主義者って最低ってことですから」

という部分。


なんか、救われた。監督の言葉には力がある。頭で考えた正しいけど軽い言葉じゃなく、もがき苦しんだあとに産まれた100%本人の言葉だからかな。すんなり私の体の中にも入ってくるものばかりで、言葉のくすりを飲んでいるような気持ちになった。


理想はある。でも現実から目を背けない。金も、システムも、現実から目を背けたくなるけど、私は理想を持ったまま現実を自分なりに切り開く力をつけていきたいなぁと思った。


あと、


「孤独にならなくちゃだめだ」


ともおっしゃってました。本当にいいものを作るためには、もがき苦しみ迷うっていうステップも通過しなくちゃいけないんだよな。迷い続けても諦めなければいいんだよな。そうだよな。



あーんなに凄い作品をたくさん産み続けて「世界のハヤオ」になっても、


「名声ってなに? 昔やったことはもう終わって変えられないこと。それが何になる? 今も映画を続けているのはあなた(質問した女性記者)がアナウンサーをしているのと同じ。それで自分が存在しているからやるんですよ」


と言える現役の66歳。宮崎アニメで育ってこれて、本当にしあわせだな。



「世界は何も変わらないんだけどね。世界を変えてやるっていう作品にしなくちゃダメなんですよ。何も変わらないけど」


私もそんな場所を作りたいな。そんな生き方をしたくなりました。


来週も見ようっと。