ルーツめぐり。
私は、転勤族のおうちに生まれました。
小学校に上がるとき、4年生になるとき、6年生になるとき、中学2年生になるとき、
それぞれ、まったく違う環境へ引っ越しました。
3年、2年周期で引越しが決まっていたのです。
なぜか最近、いろいろなことを思い出すんだけど、
ハッとしたのが、
いつもそばに山があったということ。
札幌では遠くに手稲の山があって、見守っていてくれた。
茨城の取手では、ほんとは帰ってはいけない別ルートの「山道」を選び、
畑や真っ暗な竹やぶを通って、好きな男の子たちと帰るのがドキドキして楽しかった。
静岡県の下田では、四方八方に山があって、
ほんとうにのどかな環境だった。あの緑が大好きだった。
秋田では、山を拓いた住宅地に住んでいて、
ちょっと行けば、林。というか、森。
毎日坂道を下って学校に行き、帰りは上って帰ってきたなぁ。
冬はツルンツルンで大変だったっけ。
そして、今。関東平野の、工業地帯の中に住んでる。
そりゃ、いやになるわ。
電車にも慣れないはずだわ。
我が家はいつも、「人生そのものが旅」みたいな家族だったので、
毎週のように、どっかへみんなで行き、観光地も、ただのピクニックも、ほんとうによくしていたと思います。
当たり前だと思っていたけど、そんなことなかったんだね。
ありがとうですね。
あのころに帰りたい、なんてしんみりすることはほとんどないけれど、
でも、あのころのように、やっぱり私は自然と一緒にいるのが、落ち着くんだと思います。
ところで、母の学生時代の友達が、
北海道で、食べる分だけの畑をやりながら、機織をしていることが判明。
いや、知っていたはずなんだけど、頭の中にインプットされていなかった。
しかもだんなさんは陶芸をやっているんだって。
あー、そういうの、いい。
母の身近にそういう人がいるのって、いい。笑
案外まわりを見渡せば、畑をやっている人、農家なんて人もいるんですよね。
おじいちゃんのお父さんの代まではずーっと百姓だったみたいだし。
母も昔は、家ににわとりがいたりしたんだって。
おかげでおばは鶏肉が未だにトラウマで食べられないけれど…笑。
今は、いろんなスタイルの可能性をさぐりつつ、
あせることをやめてる。
いいことも、わるいことも、とんとん。はんぶんこずつの人生だから、
あまり間違ったことをせずに、でも楽しみながらいきたいな。
今日は2007年度の手帳を買いました。
この一年も、宝のような日々を送ることができますように。