前回の記事(https://ameblo.jp/yokomeyagi19/entry-12458972030.html)に引き続き、古民家で行わせていただいた伝説の生き物を探すワークショップのレポートです📝

今回は、こどもたちが付けた名前に注目して書いていきたいと思います😊


◯名前をつけるということ
以前、別のワークショップで「一筆描きモンスター」というワークをさせていただきました✨
1人1筆ずつ、前の人の線に繋がるように順番に一筆描きをしていき、最終的にモンスターにしていくというもの。
この時は大学生や社会人の方が中心だったため、各グループでモンスターの名前に加えて生態系まで考えたのですが、名前を付けることによって、モンスターの生態系に寄せるのか、はたまたギャップを狙っていくのかというやり取りが見られました✨

また、名前を付けることで「自分(たち)が生み出したもの」という親しみや愛着を感じることができたら…ということも狙いとしてあります💡

このような思いから、今回の古民家での伝説の生き物探しでも「見つけた伝説の生き物に、名前を付けてみよう」と投げかけました。すると、こどもたちの名付け方の工夫から見えてきたことがありました😊


◯「伝説」感を引き出す工夫
今回探したのは伝説の生き物」。したがって、ありふれた生き物やモノとの差別化を図る必要があります💡
もちろんここまでこどもたちには伝えていませんし、「伝説の」という形容詞を付けることで、こどもたちも細かなところまでよく観察して古民家を探求していました✨

さて、こどもたちはこのように「伝説の生き物」の名前を付けたのでした‼️
「ででんき」
「かっかみとんぼ」
「じじんじゃ」だけど、ほんとは「いいししどどうろう」
「たま玉たまねぎ」…スタッフの方が、先人の知恵にこどもたちが気付けるよう、縁側に干し柿や玉ねぎ干しを用意してくださいました✨
「とっとけい」。他にも別の子が、古時計がモチーフの「ふっるふっるどどけい」を発見しました😊


…気が付きましたか?
そう、こどもたちは反復・同じ語を重ねるという方法で「伝説」を表現したのでした‼️
もしかしたら様々なキャラクターの名前を無意識のうちに手掛かりにしたのかも知れませんが、逆に考えると、こうして名前を付けることによって、デザイナーさんたちがキャラクターの名付ける際の工夫やコツに気付くきっかけにもなります✨

神聖なものを表現する際に顔や腕を増やして描くという方法は、先人たちも用いていたようです。
専門外なので詳しいことはわかりませんが、千手観音像や阿修羅像、インドの神様などがそれに当たるのでしょうか。

「伝説」的な雰囲気、特別な存在であることを示す1つのアプローチとしての「反復・同じ語やものを重ねる」という発想をこどもたちが用いていたことから、こんなことを連想しました💡

こんな視点から観てみると、こどもが描いた絵、付けた名前1つ取ってみても「可愛い」を越えた奥深さを感じることができるかも知れません✨